「AnimeJapan 2015」レポート

『刀剣乱舞』で人気の“痛カーテン”に、中国の動画配信サービスも…「AnimeJapan 2015」の異色ブース探訪

2015.03.25

 今月20日~22日にかけて行われていたアニメイベント「AnimeJapan 2015」。異色のコラボや初出展のブースで賑わっており、こんなグッズもあったのか! という発見も多々。本稿では、ちょっと変わった「AnimeJapan 2015」出展ブースをご紹介しよう。

「あにしゅが キャラクターケーキ専門店」ブース。

 昨年に続いての出展で賑わっていたのが、「あにしゅが キャラクターケーキ専門店」。運営するのは、静岡県のつかさ製菓だ。同社は県内でテレビCMも流しているほどメジャーな会社で、同社が販売する遠州浜松地方の名物・みそまんじゅうは楽天総合ランキング第1位を獲得したことも。そんな会社ゆえに、味は保証済み。今回は『ニセコイ』コラボの和菓子などを販売し、行列は絶えることがなかった。

「株式会社ビリビリ」ブース。

 今回初出展となった「株式会社ビリビリ」は、中国市場をターゲットにしたアニメの権利取得などを事業とする会社。主に、同社が運営する中国のネット動画配信サイト「ビリビリ動画」へのコンテンツ供給を目的としているとのこと。「ビリビリ動画」は中国政府の映像配信免許を正規に取得しており、海賊版の撲滅にも積極的だという。

「中国では政府の腐敗撲滅運動の一環として、海賊版対策が進んでいます。また、富裕層の増加と共に、クオリティの低い海賊版よりも正規版を求めるユーザーが圧倒的に増えているんです」(「株式会社ビリビリ」担当者)

 そんな同社だが、4月には秋葉原ラジオ会館の9階に新オフィスを開設予定。イベントスペースを兼ねた生放送スタジオや撮影エリア、ラウンジなども設置する予定なのだとか。今後の成長が楽しみな企業である。

「カーテン魂」ブース。

“痛カーテン”を販売する「カーテン魂」で多くの人が足を止めて撮影していたのは、ゲーム『刀剣乱舞』のカーテン。これまで男性向けが多かった“痛カーテン”だったが、こちらは女性から熱い視線を送られているという。

「(『刀剣乱舞』の痛カーテンは)発表した途端にTwitterでも話題になったり、男性向けとはまったく違う大きな反響を見せているんです」(「カーテン魂」担当者)

 やっぱり女性ユーザーの熱気は男性のそれ以上、ということを改めて感じさせる証言だ。なお、「カーテン魂」のブースでは社長自ら痛カーテンを身に纏って販売していて、好感触。

 そのほか、昨年に続いて貴金属メーカーの「中外鉱業」なども出展。今回もさまざまな出展者に話を聞いたが、そのほとんどから「出展した成果はある」という声が上がった。一般ユーザーをターゲットに置いた出展者、あるいは新規ビジネス開拓を主眼にした出展者、それぞれがそれぞれの目的を達成することができたらしい。

 それはビジネスデーでも同様。初日である20日のビジネスデー閉会後にはレセプションパーティーが催され、出展者やバイヤーが数多く参加していた。このパーティー参加者の多くが、海外からの来場者。それも北米やヨーロッパだけでなく、ベトナム、メキシコなどなど、文字通り世界中の国々から集まっていたのである。「AnimeJapan 2015」は、国内のユーザーだけでなく世界をターゲットとしたイベントとして確実に成長しているようだ。
(取材・文/昼間 たかし)

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