【今週の弱ペダ】「第22話」～箱根の山はヴァージンロード～『弱虫ペダル GRANDE ROAD』腐女子的レビュー

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――まだまだ腐女子の“トライアスロン”は終わらない！　昨夏に最終回を向かえた『Free！-Eternal Summer-』に引き続き（？）アニメ2期となる『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放送開始。そんなことで、今回もやってしまいます!!　『弱虫ペダル 』腐女子的レビュー！※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
ROAD.22「真波と坂道」

『弱虫ペダル GRANDE ROAD』公式サイトより。

■前回までのあらすじはこちら

　突然登ってきた箱根学園（以下、箱学）の羽ホモ男（※真波）に追いぬかれてびっくりドッキリ！　メカトラブルで反応できなかった総北高校（以下、総北）の今泉はレース脱落?!　総北、もとい“金城”を今度こそ捉えたと福富が確信するも、その背後には弱ペダ界最弱にして最強の初心者、妖怪ペダル回し（※小野田）が迫っていた……。

　22話は内容が濃かった！（笑）　回想ですが久々に箱学も総北もオールメンバーが登場、そして本作のメインカプである（？）小野田と真波がいよいよ対決！　いやもう対決っていうか結婚式場に向かって一直線？　サブタイトル「真波と坂道」っていうか「真波×坂道」みたいな？　このまま勝利のウエディング・ベルを鳴らすのはどっちだ!! というわけで、“腐女子的”見どころ、いってみましょう！

【小野田×今泉】
今泉が小野田を信頼してることにクソ萌える!!

　22話も今泉の超彼氏ヅラが光る！　でもCV.鳥海浩輔なので許した!!（笑）　箱学・真波を追って上がってきた小野田の背中を思いっきり押し上げ「わかってるな？」「わかってる！」とゴールまで以心伝心で送り出します。勢いよく走りながらも不安に震える小野田に今泉が「お前は一人しかいない！」って言うの、もう完全に告白だと思いましたね……。普通に“今の総北でゴール前を戦えるのは小野田一人だけ”って意味だと思うんですが、それ以上に“小野田坂道”という不器用で懸命でひたむきな選手はここに一人しかいないってエールが詰まってる気がして。今泉が小野田を信頼してる！　くっそ萌える……!!

　一方、まさかの伏兵登場に唖然とした箱学・福富は、今泉にどんな戦略を立てていたのかと聞きます。それに対する今泉の答えは「信じてたんです、俺……あいつがついてきてることを」とたった一言。「小野田についてこいと言って、わかったと返されたから」とめっちゃキラキラした笑顔で答えます。今度は彼女ヅラか!?　福富、めっちゃ「うわっノロケられている……」みたいな顔してるよ！　私も同じ顔だよ!!（笑）

　信じて、預けて、任されて、全力で走る。そんな総北のシンプルで一番強い“絆”頼りの作戦を、今泉は笑って「ロードレースの面白さそのもの」だと言います。一人で練習して一人で戦ってた今泉はもうどこにもいないんだなぁ……。体育会系が苦手だった友達のいない小野田も……。そんな二人が出会って総北というチームが結ばれたこの尊さ。青春って！　ほんっとうにいいものですね!!（興奮）　そしてチームでの役目を終えた今泉はようやく足を休め、ジャージを開いて風を受けます。胸板！　少年らしさを残した白くて薄いけどしっかり鍛えられた胸板!!　やり遂げた笑顔と相まって完全に事後なんですが。福富の目にはどう映ったんでしょう……（突然の福富×今泉サジェスト）。

【真波×小野田】
真波の単語のチョイスがいちいちBLクサイ!!

　今泉に送り出された小野田はいよいよ宿命のライバル（と書いて“恋人”と読むのがBLのお約束！）である真波の元へ。先を走る真波を捉え、「僕は、君を抜いてゴールを獲る！」と熱い宣戦布告（と書いて“告白”と読むのがBLのお約束！）を叩きつけます。

　その瞬間の真波のうれしそうなこと！（笑）　CV.代永翼のキラキラBLオーラを全開に振りまいて「あの日から、こうなることは決まってたのかもしれないね……約束の時だ！」とライバルらしく微笑みます。「ゴールは決して譲らない！」と“告白返し”付きで！　単語のチョイスがいちいちBLクサイんだよ真波!!（笑）　もう完ッ全に告白だし、今からウエディングパレードもかくやのゴール前。おめでとうヴァージンロードin箱根！　これがホモじゃなかったら何なの？　ホモ？（錯乱）

　真波の“羽”を、ケイデンスだけで追い抜きトップに踊りでる小野田。しかし、ふたたび真波が後ろに迫ります。その歓声の中、“ライバル”の息遣いと車輪の音だけが聞こえるという小野田……。それ二人の世界って言うんだよ！　君の先輩の巻島と箱学の東堂がインターハイ1日目で盛大に見せつけてくれたやつだよ!!（笑）　箱学と総北のクライマーは運命のカップルになるという法則でもあるの……？　真波もいつになく輝いて小野田と走ります。BLオーラが磨かれて逆にもうただのイケメンと化している……。これはBLが極まると一筋の少年漫画になるというリザルトなの……？　どんどん加速する真波に付いていくだけで精一杯の小野田。山頂を獲ること、自由に走ることの代償は孤独なこと。真波は小野田が追いついてこないことに落胆しながらも、思いっきりジャージを開放して“やらないか？”もかくやの腹筋を見せつけます（笑）。完全に瞳孔開いてるよ！　坂ガンギマリ状態!!（※坂が好きすぎて脳みそぶっ飛ぶこと）

【新開×田所】
腐女子の心を沸き立たせる男・新開隼人

　スプリンター同士、後方でのんびり坂を登る二人。萌えポイントは、リザルトを見た新開が田所を「おめさん」って呼んだ、というところだけですけど！（笑）　いやでも田所っちほどカッコイイ男を前にして惚れない方が難しいじゃないですか!?　そして新開の「おめさん」呼びってなんかエロくないですか!?　距離感近い感じが！　原作ではレース後に田所を“迅くん”って呼んでたし！　新開はホント立ってるだけで色気を振りまいてくれるので腐女子目の休まる暇がありません……。小さな証拠を一つ一つ集めて火のないところに煙を立てる、それが腐女子の仕事！　以上、私がこのカプを推したいというだけの話でした（笑）

【金城×鳴子】
声だけだととんでもなくエロい会話をしている2人

金城「鳴子、起きているか？（カーテンを開ける）」
鳴子「ぁ……金城さん（ぐったりとベッドに寝そべって目隠しされた姿）」
金城「そのままでいい（超セクシーボイス）」
※ぶっ倒れるまで自転車こいで救護室で休んでる鳴子にレースの報告をしにきたシーンです

　音声だけ聞いて死ぬかと思いました。いや画面見てもそれっぽいんですけどね、絵が！　何が起きるかと思ったよ！（笑）　負傷してグッタリ状態の鳴子、黒のタンクトップで寝てるので、胸元やら二の腕やら実は普段全く見えないお肌が！　お肌が!!　アアァ!!!　金城さんのたくましい二の腕も素敵……！　あ、別に何事も起こらず二人でレース観戦に戻りました。現場からは以上です。

【箱根学園】
箱学3年メンバーのホモがうまい

　ホモが分散するからまとめて表記するぞ！（笑）　真波がインターハイメンバーに選ばれたことに対して愛弟子（？）の黒田雪成を引き合いに抗議する荒北と、Tシャツがダサイ東堂。東堂、私服で見ると華奢さがより目立つね……。でもTシャツ果てしなくダサいね!?（笑）　巻島といい、今泉といい、弱ペダ界には顔がきれいなほどシャツがダサいという法則でもあるんでしょうか。むしろ美形を際立たせる戦略……？　入室禁止の札が意味を成さないほど白熱（？）する議論に、東堂は明言を避けますが真波を支持。新開も福富も真波を支持します。見える……見えるぞ！　水面下で火花を散らす福富の中学からの本妻（新開）vs高校で出会った愛人（荒北）の戦いが!!　一方、ケンカップルの荒北と東堂もオイシイし、安定した福富と新開もオイシイ。もう箱学が並んでるだけであらゆるカプが想像できる……。

【真波×福富】
真波の処女厨宣言に福富は!?

　そんな箱学の中でも今回の見どころはここ！　真波の実力を試すために二人で山に出かけます。気をつけろ福ちゃん！　そいつのBLオーラは先輩だって構わず喰っちゃうぞ!!　なんか目を輝かせて「ヤりましょう！」とか言ってるし……!!（※勝負を）　そして実力を魅せつけられ、めっちゃナチュラルに真波の加速を「羽」呼ばわりするメルヘンファンタジー福ちゃん。天使かよ！　と思ったらみんな呼んでるみたいなので（笑）、もしや箱学は天使の集い…？　知ってた!!

　福富に何のためにインターハイを走るのかと聞かれ、いつになく真面目に「純白の、誰にも触れられていないそれを、俺のものにしたいんです……」と答える真波。処女厨かよ！　完全に処女厨の答えだよコレ!!　逃げてーーー逃げて福ちゃん逃げ……あっもう処女じゃないから大丈夫かな……？　小野田くん逃げてーーーー!!!
誰よりも最初に“頂上”を見たいという真波の儚げで真剣な処女厨宣言に意思の強さを感じ取った福富は、その強すぎる“欲”に箱学のゼッケンを託すことを決めたのでした。……それでいいのか!?（笑）

【福富×東堂】
箱学の夫婦…ですか？

　トップ争いから外れた今泉・福富に追いついた東堂・巻島。

福富「来たか、流石だな」
東堂「当然だ、俺は箱根学園のエースクライマーなのだからな」

……この福富に褒められて、当然だと言いながらも笑顔の東堂がえっらい可愛くってですね……。まさかの新開・荒北・金城に次ぐ福富カプ第四勢力、アリだと思いました。箱根学園という“王者”の看板を背負う主将と副主将のコンビ、それはもう夫婦同然なのでは!?　この場面に来てエースクライマーというプライドを輝かせる東堂くん、本当に美しいなと思いました……。

　さらに真波を先頭に出し、主将として真波をコントロールしようとする福富に東堂は「クライマーという生き物のことをまだ少しわかっとらんのだな」と言葉を返します。この対等に意見を言い合える感じ！　萌える!!　そして東堂の真波に対する理解がアツい……。堅物に見えて気配り上手で世話やきの福ちゃんより、同じ“クライマー”である東堂の方が真波を理解してる、そしてそんな東堂を福ちゃんが理解してるという素敵な三角関係!!　……というか親子関係？　厳格なパパ、イケメンのママ、坂シャブガンギマリの息子!？（笑）　クライマーのことを「登るしか能がない」と言う東堂。それがまた東堂のプライドでもあるところがいいなぁ……。それが人一倍大きい真波を信じて、行け箱学!!

＊　＊　＊　＊　＊

　22話はCパートまでホモがぎっしり!!　インターハイ何日目かのレース後でしょうか、自販機でベプシを買おうとする荒北……の邪魔をして烏龍茶のボタンを押させる真波。キレる荒北の前に金城が登場！　得意の手品で颯爽と烏龍茶をベプシにすり替え……られなかった!!!（まさかのお水）（笑）　話題の金荒！　原作でチラ見せされた大学生編で一気に盛り上がった金荒を、アニメが先取りしてきたぞーーー!!　そうか、この二人の馴れ初めはこんなとこにあったのか……。第一印象は最悪なアイツが恋に発展する系か!?（笑）　夏もホモも熱い、そんな22話でした。

【今週の私的見どころ！】
・ここ数週間分をギッチリ詰め込んだかのような超大型ホモ台風

【今週のBL耳】
・もうイきます！　by真波（※今泉を追い抜くため前に）
・聞こえる……君の息遣いと、車輪の音が！　by坂道（しかも真波の吐息付き！）
・先輩から誘ってくれるなんて……珍しいですね♡　by真波（※練習に）

（文／祭屋みきぽ）