そこから2階に上ると、とても資料性の高い展示物が並んでいる。代表作の直筆原画がずらりと展示されていて、ファンにはたまらない。保存状態もとても良いものばかりだ。
この日は、親子連れが何組か訪れていた。両親も30代前半で、赤塚不二夫は知っているものの、世代は少しズレている感じで、作品についてはあまり知らない感じだった。子供のほうはまだ小学校に入学する前くらいのようで、赤塚不二夫が亡くなった後に生まれたはずなのだが、作品を見ては、ケタケタと大声で笑っていた。「ああ、世代を超えて赤塚不二夫のギャグは伝わるんだな〜」と、なんか感動してしまった。
これまでに発売された書籍やグッズが展示されたコーナーや、オフィシャルグッズを含む売店コーナーなど、ほかにも見どころはたくさんある。
そうそう、展示の中には、赤塚不二夫本人の写真も並んでいる。これがとてもカッコイイのだ。タモリと2人でふざける写真、モハメド・アリにサインをもらっている写真、自分のアート作品の前で横たわる写真、真剣な表情でアイデアを練る写真……などなど。
もちろんジャニーズタレントのようなかっこよさではないのだが、なんとも人好きするイイ顔をしている。トキワ荘組に中でぶっちぎりにモテたというエピソードを聞いたことがあるけれど、わかる気がした。
「青梅赤塚不二夫会館」の隣には、「昭和レトロ商品博物館」、向かいには「昭和幻燈館」というミュージアムもあって、3館共通券で入れば割引価格の700円で見て回ることができる。
「昭和レトロ商品博物館」には、並列して「ボンボン亭」という喫茶・食堂もあって、赤塚不二夫も愛したという水ぎょうざは、セットで500円とリーズナブルだった。水ぎょうざを食べながら、「赤塚不二夫会館」で買った単行本をのんびり読むのもいいかもしれない。
(文/村田らむ)
赤塚不二夫の“愛され力”を見せつけられる「青梅赤塚不二夫会館」に行ってきたのページです。おたぽるは、人気連載、マンガ&ラノベ、連載、村田らむ、日本マンガ家記念館巡り、青梅赤塚不二夫会館の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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