【武藤彩未インタビュー】「自分の中に何人もキャラを作りたい」渋谷公会堂ライブに至るアイドル・武藤彩未の今

150312_mutou_2.jpg(写真/後藤秀二)

 アイドルといえばグループ! いや、それはここ数年の常識。実は今、ソロアイドルが熱い注目を浴びている。そんなブームの先頭に立ちそうな実力派“歌い手”アイドルをご存知だろうか?

武藤彩未。

 8歳で読モデビュー、12歳でTVアニメ『絶対可憐チルドレン』連動ユニット「可憐Girl’s」のメンバーとして活動、14~15歳で小中学生ユニット「さくら学院」の初代生徒会長を務めた。「さくら学院」を中学と同時に卒業し、ファンの前から姿を消していたが、17歳の誕生日にソロ・プロジェクト『DNA1980』を発表。その3カ月後の2013年7月19日に、初のソロライブを開催した。

 それから1年、武藤彩未は、いい意味でほかとは違う独自のアイドルに成長している。2ndアルバム『I-POP』が、2015年2 月25日に発売されたばかり。また、4月の渋谷公会堂でのバースデーライブでいよいよソロ・プロジェクト2周年を迎える。

 数々のライブと1stアルバム『永遠と瞬間』では、透明感というだけでは語りきれない、遠くまで気持ちが届く声に驚かされた。そして、懐かしいのに最新のサウンド。その独自性に加え、今度のニューアルバムには強いライブ感がある。

 ご本人はどう感じているのか、「ソロ・プロジェクトから現在の武藤彩未」を軸に、お話をうかがった。

 先日のららぽーと豊洲でのフリーライブで「予定にない1曲」を披露し、歌への情熱とその実力が口コミでもじわじわと広まっている。ご本人の言葉の端々に、ライブに向けた気持ちがあふれていた。

武藤:「昨年末のライブは、客席からのレスポンスに、今までと違う手応えもあって。後半はそういうライブ感を中心にセットリストを作ろうって意識していました。聞かせる、そして盛り上がるところは盛り上がる、そういう波を作るのはとても大事だなあと思って。なので、新曲はとてもうれしかったです」

『I-POP』収録曲は事前にライブで発表した曲も多く、ファンにとっては待望の音源化ということになる。正直、“今の武藤彩未”を語るために無駄な曲はひとつもない。まず、彼女のコメントと共に、収録曲を駆け足で見ていこう。

01)パラレルワールド
(作詞:Agsai 作曲:本間昭光/nishi-ken 編曲:nishi-ken)

武藤:「これを聞いたらがんばれそうな、皆さんへの、また私自身への応援歌です。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)としても新しいサウンドに挑戦してます」

 PVでもCGに頼らない黒子ダンサー30人によるワンカット撮影に挑戦。懐かしい中に“挑戦”が秘められた、このアルバムのリード曲。

02)Daydreamin’
(作詞:Agsai 作曲:本間昭光 編曲:篤志)

武藤:「ザ・恋愛の曲です。ほとんど恋愛経験がなくても、80’s(エイティーズ)アイドルさんの曲でばっちり学んでますから」

 ライブでは未公開、淡々とした歌詞、駆け巡るようなメロと振り付けを、ライブでどんなふうに見せてくれるか、ファンも楽しみにしている1曲だ。

03)Doki Doki
(作詞:中村彼方 作曲:川嶋可能 編曲:篤志)

武藤:「同じ言葉の繰り返しもあり、すぐ覚えられるキャッチーな曲だと思います。踊りも可愛いので、何回かライブで見たら一緒に踊れるんじゃないかな」

04)ミラクリエイション
(作詞:Agsai 作曲:本間昭光/nishi-ken 編曲:nishi-ken)

武藤:「誰にでもあるモヤモヤする気持ちだったり寂しさ、孤独さを歌ってる曲です。でも、歌詞の最後には、『バラバラなこのセカイ ひとつになぁれ』って。希望が込められてます」

05)風のしっぽ
(作詞:三浦徳子 作曲:KAY 編曲:太田雅友/EFFY)

武藤:「松田聖子さんも数多く手がけた三浦さんならではの曲かなあ、って。『風のしっぽ』っていうフレーズだけで、いろいろ膨らみますよね。風のしっぽにつかまって、どんどんと上っていこうというメッセージ・ソング」

06)交信曲第1番変ロ長調
(作詞:森雪之丞 作曲:Takeshi Asakawa 編曲:篤志)

武藤:「これはもう、皆さんと“交信”するために作っていただいた、ライブで盛り上がるための曲です。元気なコール&レスポンスもあります」

07)未来へのSign
(作詞:稲葉エミ 作曲:本間昭光 編曲:nishi-ken)

武藤:「卒業ソングではないけど、別れは“これから”につながっていくんだ、というメッセージ曲。同世代の方だけでなく、大人の方には昔を思い出してもらえたら嬉しいです」

 この曲は、リリースイベントとフリーライブで生歌を初公開している。

08)OWARI WA HAJIMARI
(作詞:稲葉エミ 作曲:本間昭光 編曲:nishi-ken)

武藤:「この曲が、いまいちばん等身大の曲かな。サビの“仕返しはキレイになること”とか、歌詞がとっても可愛くて。同年代の女の子に共感してもらえそうな、ロックなナンバーですね」

 アルバムの締めを飾る「OWARI WA HAJIMARI」は、昨年末のライブで2回、ダブルアンコールでも披露され、ファンを沸かせた。いつもダブルアンコールは現場での判断だというが、「何も考えずにステージに出たので、ライブ感が半端なかったです」と彩未さんの目が輝いた。2月28日のららぽーと豊洲での発売記念フリーライブでは、「もっと歌いたい! 皆さん、いいですか~」と、まさかのセルフアンコールでこの曲を。ライブの予定がなかった3月1日のタワーレコード秋葉原、新宿のリリースイベントでも、「Doki Doki」「未来へのSign」を急遽披露している。ソロならではの小回りの良さと、歌への強い気持ちを感じさせるエピソードだ。

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