「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

山田涼介と『暗殺教室』作者が対談! ジャニーズが目立つ「週刊少年ジャンプ」実写化作品

――発行部数約260万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

山田涼介と『暗殺教室』作者が対談! ジャニーズが目立つ「週刊少年ジャンプ」実写化作品の画像1週刊少年ジャンプ公式サイトより。

 今月2日に発売となった「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年14号、表紙と巻頭カラーは、4号連続新連載の殿を務める『Ultra Battle Satellite』(以下、『UBS』)だ。作者の打見佑祐は、「ジャンプ」14年21号に読切『あばれ猿』を掲載。そして今回、完全新作で連載を開始した。ちなみに、目次ページに掲載されている、読者からの質問に「ジャンプ」編集部員が答える企画「Mokujitter」によると、本作の担当編集は『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』との兼任だそう。担当編集は「基本的に最大2作品まで担当」するとのことで、編集部の内情を少し伺い知れる。

 今週の掲載順では、『UBS』の後ろに、『食戟のソーマ』『ONE PIECE』、新連載2回目センターカラーの『改造人間ロギイ』、『僕のヒーローアカデミア』『ハイキュー!!』、センターカラー『暗殺教室』……と続く。前号から、『銀魂』のほか、『火ノ丸相撲』や『学糾法廷』『ワールドトリガー』が順位を大きく落としている。新連載も出揃い、今後の推移にも注目が集まる。

 今号でセンターカラーを飾る『暗殺教室』は、今月21日の実写映画公開に際し、同作の作者・松井優征の4週連続対談企画を開始。第一回目となる今回の対談相手は、映画『暗殺教室』で潮田渚を演じるHey!Say!JUMPの山田涼介だ。今回の対談では、松井が原作ファンに向かって「【引用者補足:原作ファンの】ほとんどの方が満足していただけると思う」と、映画の出来に太鼓判を押す一幕も。マンガの実写化作品は原作ファンから不興を買うことも多く、このあたりを気遣った発言にも思える。ちなみに、この対談の完全版は4日発売の『名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック』に収録されるという。

 対談において、松井は「渚を演じられるのって山田さんくらいしかいないんじゃないか」と、山田のキャスティングについて言及している。近年、「ジャンプ」作品が実写化された際には、メインキャストとしてジャニーズ事務所所属のタレントが起用されることも多い。ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』で関ジャニ∞の丸山隆平、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のSMAP・香取慎吾らが記憶に新しいところだろう。ほかにも兄弟誌を含めると、「週刊ヤングジャンプ」の『仮面ティーチャー』ドラマ・劇場版共にKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔、14年に休刊した「ジャンプ改」で連載されていた『予告犯』(今年6月に実写映画化)には生田斗真といった顔ぶれが並ぶ。

 そもそも『ハレンチ学園』や『ドーベルマン刑事』など、「ジャンプ」マンガの実写化作品は昔からまったくないわけではなかった。しかし、80年代後半から90年代中期までの、いわゆる“ジャンプ黄金期”には、SMAP主演のミュージカル『聖闘士星矢』やジャッキー・チェン主演の映画『シティー・ハンター』などがありつつも、基本的に「ジャンプ」連載マンガの実写化は鳴りを潜めていた。ところが00年代後半より、『ROOKIES』や映画『DEATH NOTE』がヒットを飛ばし、『究極!!変態仮面』や『魁!!男塾』など、新旧問わずに「ジャンプ」の人気マンガが実写化されるようになっていく。実写化の理由については、VFXといった映像技術の進歩による高度な原作再現の実現、原作モノの台頭、『テニスの王子様』を始めとした「2.5次元ミュージカル」のヒットなど、さまざまな要因が考えられるが、判然とはしていない。

 ともあれ、「ジャンプ」マンガの実写化は増加傾向にあるよう。原作が「ジャンプ」作品ということは、それだけで必然“メジャー作”ともいえ、そのため、ファンのパイが大きいジャニーズタレントの起用につながっているのかもしれない。もちろん、佐藤健を主演に据えた『るろうに剣心』、『バクマン。』(神木隆之介とW主演)や、主演・佐藤隆太の『ROOKIES』のように、ジャニーズ以外の役者を主演としている作品もあるが……。近年、にわかに増える「ジャンプ」実写化作品には、そのキャスティングと共に注目したいところだ。

 そのほか今号では、14年6月に終了して以来、音沙汰のなかった「読者ページ」の新企画が発表された。「バトよん!!!!」なる新コーナーでは、読者から4コマを募集。また、公式のウェブサイト(http://post.shonenjump.com/)からは、4コマ以外のコーナーも予定していることが伺える。19号より正式スタートになるという本企画。次号でも告知ページが掲載されるとのことなので、続報に期待したい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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