遠藤正明の歌声がアコースティックで聖夜に響く!「christmas acoustic night 2014 Live Tour」東京公演レポート

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　CANツアー名物であるカバーコーナーでは、「歌い手は名曲を歌い継ぐのも仕事」と語る遠藤が、中島みゆきの「ファイト！」とaikoの「カブトムシ」を歌い上げる。CMソングとしても有名な「ファイト！」はワンコーラス目をアカペラで披露し、歌声で「戦え！」と語りかけていた。

「戦士よ、立ち上がれ！」に続き、結婚式ソングである「my beloved」へ。この曲では最近結婚したという幸せな観客2人をステージに上げ、2人の方を向いて歌う遠藤。歌い終わると歌詞カードにサインを入れてプレゼント。2人にとって一生忘れられない最高のお祝いになったことだろう。そして、「Clear Mind」「Carry on」とアルバムに収録されている2曲を披露し、軽快なリズムやロングトーンでの熱唱など様々な表情を見せてくれた。

　ここからの3曲は、タイトルに「愛（あい）」が入った「愛の三部作」。「愛っていったいナンデスカ？」「愛のマニフェスト」「あいのたね」を愛情たっぷりに歌い上げる。「愛のマニフェスト」ではボックスから引いたカードに書かれた指示に従い、メンバーが愛の告白をするという恒例行事があり、「コンビニ店員（ロシア人）に愛の告白」「ギタリストっぽい告白」などの面白い告白が披露された。

　しかしなんといってもこの日は、「世界の中心で愛を叫ぶ」のカードが連続して引き当てられたことが驚きであった。メンバーが立て続けに世界（観客）の中央で告白しただけにとどまらず、最後、遠藤もまさかの「世界の中心」を引き当てる。客席の中央に走っていった遠藤は、「あなたが、しゅきだーーー！！！」と愛を叫んでいた。

　そして、「サンシャインズフォーユー」では観客みんなで「Sun shines for you」と歌い、会場が一体になった。

　アンコールを求める手拍子に呼ばれるように、遠藤が再びステージに登場すると、アニソンデビュー曲である「Forever Friends」（『ストリートファイターIIV』挿入歌）を披露した。

　遠藤にとって2015年はアニソンを歌い始めて20周年となる記念の年。最初の頃はバイト感覚で歌っていたと明かす。しかし、彼を救ってくれたのもアニソンであり、「死ぬまで胸を張って『アニソンシンガーです』と言い続けます」と宣言。「僕はすごく弱い人間なので心が折れることもありますが、ヒューマンボーカリストとして格好悪いところも見せていこうと思う」と心の内を語った。

　そして、「CLOWN」で想いをぶつける遠藤。「これからも等身大の自分でいきたい」という彼は、“上手く歌うこと”ではなく“いかにみんなに伝えるか”を考えてずっと歌っていきたいという。そんな感謝の気持ちを込めて、最後に「Thank you」を温かく歌い上げた。伴奏もマイクもないアカペラで歌う姿は、まさに遠藤正明というひとりの人間の心そのもの。歌声ですべてを体現するボーカリストとしてライブを締めくくった。

■「遠藤正明 christmas acoustic night 2014 Live Tour ～present of the voice～」
2014年12月24日（水）東京・第一生命ホール
【セットリスト】
01. 旅詩 ～My Sweet Home Town～
02. 会いたくて～I miss you～
03. FINAL クロスファイト牙狼
04. 魂メラめら一兆℃
05. 星海を往く希望の歌
06. 蒼星-アオイホシ-
07. 勇者王誕生！
08. ファイト！
09. カブトムシ
10. 戦士よ、立ち上がれ！
11. my beloved
12. Clear Mind
13. Carry on
14. 愛っていったいナンデスカ？
15. 愛のマニフェスト
16. あいのたね
17. サンシャインズフォーユー
＜ENCORE＞
18. Forever Friends
19. CLOWN
20. Thank you

 
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