日本の少女漫画にはお決まりのパターンというものが存在する。昭和の定番でいうと“登校初日、朝寝坊をしてパンをくわえた主人公。髪をむすびながら走る彼女は曲がり角のところで同い年くらいの男の子と正面衝突!「ご、ごめんなさい! さよならっ!」と急いで謝り、遅刻ギリギリで学校に着くと、クラスは転校生が来るという話題で持ちきり。そんな中、担任の先生が紹介したのは、なんと朝ぶつかったあの男の子だったのだ…!”とか、ね。
本当にこんな展開の漫画があるのかは不明だが、「少女漫画の設定あるある」は話してみるとなかなかおもしろい。さて、この「あるある」はフランスでも話題になっていたのでご紹介しよう。以下、adala-newsより引用。
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日本のサイトgooランキングで、少女漫画の設定についてよくあるパターンが、ランキングになっていた。さて、その中身はというと…
1位:「まーた失敗しちゃった!テヘッ☆」主人公がおっちょこちょい
2位:「なんでこいつと一緒に住むことに!?」なぜかかっこいい男子と同じ家に住む
3位:「わたしって天然ボケ…?」天然ボケの主人公だが、友達からは愛されている
4位:「えっ、あなたもこの本を?」同じ本を取ろうとして手がふれる
5位:「◯◯くんはみんなのものよ!ぬけがけなんて許さない!」好きな人は学園の王子様
6位:「キャッ!ごめんなさい…!」走って角を曲がりぶつかった人がイケメン
7位:「大きくなったら結婚しようね!」幼い頃に別れた男の子が高校生になり、かっこよくなって転校してくる
8位:「えっ、こんなわたしが…?」主人公は明るさだけがとりえなのにモテモテ
9位:「これからよろしくな」かっこいい男の子が隣りの家に引っ越してきた
10位:「あなたみたいな子、はじめてだわ」全然タイプが違う子と親友になる
コメント
「『となりの怪物くん』のヒロインとかね」
「男性の典型的なキャラクター像もあるよね」
「そんなたくさん少女漫画読んでないけどわかっちゃうな?」
「幼なじみとも恋に落ちがちだよね」
「『ヒロイン失格』もそんな感じ」
「完璧なランキングだね!」
「トップに同意」
「最終的にうまくいく三角関係はどう?」
「『アオハライド』この設定の半分くらいクリアしてない?」
「ステレオタイプというやつだね」
「『NANA』はやく復活して!」
「先生と生徒の恋パターンは」
「優秀な兄弟姉妹にコンプレックスを感じる主人公っていうのもあるよね」
「ハンサムスマート王子は平凡で貧乏な少女と恋に落ちるよね」
「典型的なパターンとかセリフとかやっぱりあるんだね」
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個人的には、幼なじみ設定と、“ベランダ伝いで入ってくるちょっと気になるお隣さん”設定がないのは気になるが、このランキングには同意する。コメントをしている人も、わざわざ書き込むだけあって「同意!」という意見が多くあった。私たちにはなんの違和感もない制服や部活、自転車登校も、もはや日本の設定としてわりきっているのか、そこへのツッコミは特になかった。共感はできないにしろ、恋する乙女の心は全国共通なのだろうか。少年漫画の王道パターンにもどう反応するのか、見てみたいものである。
(文/柏葉美月)
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