2月9日、NTTコムウェア株式会社は「不適切コンテンツ」を自動フィルタリングできるというシステムのリリースを掲載した(外部参照)。このリリースによれば、同システムは「SNS等に投稿される画像コンテンツからアダルト等の不適切なコンテンツを高精度に識別」できるものだという。
これまで、SNSなどに大量に投稿される不適切なコンテンツへの対応は、人間が目視で監視する必要があった。ところが、このシステムでは「人間の感性に近い基準で柔軟に画像を判別する新方式を開発」。さらに、機械学習技術で高い認識精度を実現しているという。また、対象のコンテンツが適切か不適切かの判断だけでなく、成人向けコンテンツであれば映倫の年齢制限区分に応じた分類を行うなど、ユーザーの用途にあわせた対応も可能とうたっている。同社では、2015年度上半期にもサービスを提供する予定だという。
しかし、機械学習を行うとはいえ、確実に不適切なコンテンツを自動的に除外するシステムが実現可能とは、にわかには信じがたい。現在でも、インターネット上で不適切に投稿された成人向けコンテンツや違法な画像を削除する業務は実施されている。けれども、人力で実施したところで、完全な精度でフィルタリングが行われているとは言い難い。それを自動化することなど可能なのだろうか?
そこで、現状のシステムではどのくらいの精度でフィルタリング、分類が可能なのか? 同社に取材を申し込んだところ、次のような回答が返ってきた。
「折角頂いたお話なのですが、取材につきましてはご辞退させていただきたいと思います」
すでにサービス開始に向けてトライアルを実施しているにもかかわらず、取材を受けられないとはどういうことか? やっぱり精度に自信がないのだろうか……謎だ。
(取材・文/昼間 たかし)
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