姫乃たまの耳の痛い話 第21回

「愛してくれる人が離れていくのに慣れている」執着を知らないアイドルの“強み”

 その後、高校のパソコンでYouTubeやニコニコ動画を見るようになった彼女は、自分と同い年くらいの女の子たちがライブハウスで歌っていることを知りました。

「画質が悪くてよく見えなかったんですけど、光るものをぶんぶん振り回してるファンのおじさんが衝撃でした」

 未知の世界をこの目で見てみたいと思った彼女は、地下にあるキャパが30人くらいの小さなライブハウスに行きました。生まれて初めて、自分から頼んで母親にお小遣いをもらった出来事だったそうです。

 小規模な地下アイドルライブに若い女の子が来ることは珍しく、終演後にスタッフから声をかけられました。まだ初めて見る地下アイドルのライブに圧倒されていた彼女は、さらに物販で暇そうにしていた「可愛い女の子大好き」という出演者の地下アイドルからも声をかけられ、あれよあれよと次回のライブに出演することになったのです。

 それから1年が経ち、彼女はいまオリジナル曲を歌っているそうです。

「ファンの方が私の名前を連呼するコールもあるんですよ。ファンは少ないですけど」と、とても楽しそうに話してくれます。そして、「一推しにされるのは怖くないです。愛してくれる人が離れていっちゃうのは慣れてますから。それが私の強みかな」と、彼女は笑いました。

 愛されることにも愛されないことにも、不思議とフラットな彼女は、きっと長続きするだろうなあと私は思います。

●姫乃たま
1993年2月12日、下北沢生まれ、エロ本育ち。地下アイドル/ライター。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで開始した地下アイドルを経て、ライター業を開始。アイドルとアダルトを中心に、幅広い分野を手掛ける。以降、地下アイドルとしてのライブ活動を中心に、文章を書きながら、モデル、DJ、司会などを30点くらいでこなす。ゆるく、ながく、推されることを望んでいる。

[地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ]http://himeeeno.hatenablog.com/
[姫乃たまのあしたまにゃーな]http://ameblo.jp/love-himeno/
[twitter]https://twitter.com/Himeeeno

君が一番好きだった

君が一番好きだった

後から言ってもらうほうが楽です

「愛してくれる人が離れていくのに慣れている」執着を知らないアイドルの“強み”のページです。おたぽるは、人気連載アイドルアイドル&声優の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!