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なぜか店の前でオタ芸に励んでる!? ディープ過ぎるオタクスポット「台北駅地下街」探訪

2015.02.14

ひしめくレンタルショーケース。

 また、地下街で特に店舗が多かったのがレンタルショーケースだ。レンタルショーケースだけは、秋葉原の数倍の規模があるといっても間違いではない。日本で購入したグッズでダブったものを販売するという、個人による並行輸入的な行為も日常になっているようだ。それだけでなく、ショーケースの中には日本の同人サークルが運営しているものも。こうしたショーケースは、どうしてもほしい希少グッズを手に入れる手段として、台湾のオタク生活には欠かせないようだった。

 さらに奥に進むと、なぜか店の前でオタ芸を踊っている人はいるし、路上に座り込んでニンテンドー3DSをやっている人らも。ここではごく日常の風景らしい。なるほど、路上であまりお金を使わずに仲間と過ごせる、日本では失われつつある文化がここにはあるのだ。

ビルのエントランス前で踊るダンサーみたいなものだと思われる。
DSでチルアウト。ここでは日常風景である(多分)。

 この妙なワンダーランドの最奥部にあるのが、メイド喫茶と執事喫茶である。これは体験せねばならぬ! と入ってみたら、メイドさんに「やべえ、日本人来たよ……。言葉わからねえよ」という顔をされた。それでも頑張って「おかえりなさいませ、ご主人様」と言ってくれたので、好感!

台湾のメイド喫茶。日本とそこまで変わらない?
『黒執事』の水嶋ヒロさんのパネルも。こんなところで会えるとは…!

 さて、メイド喫茶の様子だが、正直いって日本のそれと変わることはない。中にいる人が、台湾人というだけだ。ちなみに、日本と同じく、客の中には常連客っぽい顔ぶれもいた。しかし、外食文化が高度に発展している台湾だけあって、メイド喫茶でもフードのサイズが大きめで、味がしっかりしている。この点だけは台湾が先を行っているといえるだろう!

 ちなみに、今回、メイド喫茶に行く気満々だった取材班は、萌えグッズやガジェットに身を包み「誘い受け」を狙ったのだが、メイドさんはまったくノってこなかった……。

 なお、日本製品が溢れる中で、蚩尤氏の画集『制服至上2 南部篇』を見つけた。これは、昨年、シリーズ一冊目が日本語版でマイナビから出版され、話題になった画集である。なかなか続編が出ない……このまま出ないのか、と思っていたので、即購入しておいた。

 地下街という立地もあってか、絶妙な雰囲気を放つこのオタクスポット。台湾を訪問したら、かならず足を運びたい。
(取材・文/台湾特別取材班)

【台湾オタク街そのほかの写真は次ページより!】

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