作品を通じてアイドルを推す気持ちがわかった!? 話題沸騰中の『BiSキャノンボール』監督・カンパニー松尾インタビュー

1502_biscannon_09.jpgアイドルに限界はあるのか…!?

■『BiSキャノ』は彼女たちでしか成立しない

――それが一転して撮ろうと思ったのは、どういう心の変化があったんですか?

松尾 『テレキャノ』が完成して、ヒットして状況が変わったんですよ。いつか断ろうと思いながら2014年5月になりまして、ちょっと待てよと。『テレキャノ』は2013年に撮って2014年に公開しましたが、次を撮る気はない。ただ一方で、このままやらないことへの物足りなさもあって。そんな時に、BiSの解散ドキュメントを撮ることが一致したんです。『テレキャノ』に参加したAV監督は僕も含めて6人、BiSのメンバーも6人。ということは『テレキャノ』方式の僕一人じゃなくて6キャメでやればいいんだ、『テレキャノ』のセルフコピーをしようと考えたんです。あと、『テレキャノ』の時に学んだのはルール作りだったんです。そこに関してはBiSの渡辺(淳之介)さんが良い仕掛け人だし、理解力もあるので、「モチベーションのためにも、ハメ撮りを到達地点として考えたい。それじゃないと、僕に限らずAV監督は撮れないんだ」と話したんです。そしたら渡辺さんも「本人たちが納得すればOKだ」と。「ただし、無理やりはダメです」と。だったら僕にも撮れるかなということで、話は進んでいったんです。

――現役アイドルとAV監督を二人きりにする時点ですごいことですよね。

松尾 渡辺さんはBiSをここまでのステージに上げた立役者ですから、良い意味でメンバーに対してもファンに対しても厳しい姿勢を貫いていますよね。それはファンに対するサービスでもあると思いますけどね。

――松尾さんがコンビを組んだファーストサマーウイカさんは、たまたま『テレキャノ』のことも知っていましたよね。

1502_biscannon_03.jpgファーストサマーウイカ。

松尾 そうなんですよ。BiS自体がアイドルとしては年齢も上のほうだし、ぶっちゃけてアイドルらしからぬ話もしゃべれるじゃないですか。そこが強いですよね。『BiSキャノ』は彼女たちでしか成立しなかっただろうし、BiSを動かしている渡辺さんの度量の大きさというか。大きいがゆえにメンバーはもちろん、僕たちまで巻き込まれてしまった。最終的にはそういう話ですよ。無理を強いてでしか出ないものって、あるじゃないですか。結局、安全なところにとどまっていたら、それ以上のことが起きた時の対応力が生まれない。彼女たちは、それをやってきて、時にメンバー間に亀裂が入って。脱退するメンバーもいたけど、それすらネタにする。渡辺さんがBiSをプロデュースする過程で、どこまで無理をさせて、そのことで起きたこともすべてネタとして取り込んでやるって姿勢が一貫してあるわけですよ。それが一番の面白味じゃないですか。

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