―今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!
今回はちょっと番外編で、kindle版は出ていないが『北斗の拳』を紹介したいと思う。
『北斗の拳』は、1983年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載が始まった。そしてその翌年には、アニメ化された作品である。
当時の僕は、小学校5年生。その頃の『北斗の拳』人気はすさまじいものがあった。男子は
「ほわ~あたたたたたたっ!!」
と奇声を上げ、
「貴様はすでに死んでいる」
と先生が目を剥いて怒るセリフを、同級生に向けて発していた。
ちょうど同じ頃に『ドラゴンボール』も始まり、人気が出始めた頃だったが、「かめはめ波!!」と叫んでも、両手からは屁も出ないが、北斗百裂拳を真似をして同級生を打てば、破裂はしないものの、ダメージはある。
小学校もまた、『北斗の拳』の世界と同様、腕力が強い物が勝つ世界。とても親和性が高いのだ。かくして、日本中の小学生たちは、学校の教室で、廊下で、暴れまくったのである。
『北斗の拳』の舞台は、西暦199X年に起こった核戦争後の地球である。物語のスタートは関東平野だったが、暴徒が
「今じゃケツを拭く紙にもなりゃしねえ」
と言って投げるお金が、日本のお札である以外、ほとんど日本らしさは出てこない。
『北斗の拳』の舞台設定は、1981年に公開された映画『マッドマックス2』に非常によく似ている。今年の6月には、シリーズ新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が27年ぶりに公開されるので、楽しみにしている人も多いことだろう。
世界大戦後が舞台であり、暴徒たちがガソリンを求めて暴れまくっている。悪党たちの姿形も、モヒカンだったり、ゴテゴテのバイクに乗っていたりで、とても良く似ている。
ただ、主人公も、肩に防護板がついた革ジャンというところまでは似ているのだが、中身はメル・ギブソンとは全然違う。初期のケンシロウはかなり、ブルース・リー的なキャラクターである。拳法の達人という部分はもちろん似ているが、冗談の通じなさそうな、容赦のない性格がブルース・リーっぽい。ジャッキー・チェンでは断じてない。
ラオウの「わが生涯に一片の悔いなし!!」に代わる死に際を見たことはあるか? 少年マンガ誌で戦った『北斗の拳』のかっこよさのページです。おたぽるは、人気連載、漫画、作品レビュー、連載、名作プレイバック、村田らむ、北斗の拳の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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