「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

「週刊少年ジャンプ」後ろに掲載される作品は、やっぱり不人気!?

――発行部数約266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

「週刊少年ジャンプ」後ろに掲載される作品は、やっぱり不人気!?の画像1「週刊少年ジャンプ」2015年11号(集英社)。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年11号からは、4号連続で新連載が始まる。第1弾となる今回は、岩代俊明の『カガミガミ』が表紙と巻頭カラーで登場した。作者の岩代俊明は、これまで『みえるひと』や『PSYREN -サイレン-』を連載してきた実力派作家。本作『カガミガミ』は、14年28号に掲載された読み切り『式神トワイライトデイズ』が元となっている。今後の動向に注目したい。

『ONE PIECE』が休載の中、今週の掲載順は『カガミガミ』以下、『暗殺教室』『ハイキュー!!』、センターカラーの『僕のヒーローアカデミア』、『銀魂』『食戟のソーマ』が並ぶ。『銀魂』は前号の中盤下位から大きく掲載順を上げている。そのほか、今号では「ジャンプ+」連載中の『カラダ探し』が読み切りで登場。今月4日に単行本が発売となった「ジャンプ+」陣の売れ行きにも期待がかかるところだ。

 今号の情報ページでは、「ニコニコ静画」と、「ジャンプ」「ジャンプ+」兄弟誌「ジャンプSQ」のコラボレーション企画「バレンタイン特別企画 キス顔争奪!ギャグ漫画キャラクター人気投票」が告知されている(外部参照)。この企画は、前出3誌のギャグマンガから、“一番キス顔を見たいキャラクター”を選ぶというもの。過去にも「ジャンプ」では、『ワールドトリガー』と「ニコニコ静画」のコラボ企画として、「書店POPイラストコンテンスト」などを実施している。積極的にネットでのコラボ企画を実施する「ジャンプ」編集部の動きからも目が離せない。

 今号の注目は、“1号1話化”が発表された『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』。これまで毎号2話ずつ連載してきた本作だが、今号より1号1話での掲載となることが発表された。その経緯については、情報ページ「磯兵衛瓦版」にてインタビュー形式を取って紹介されている。いわく、その理由は「何となく」ということだった。しかし、注目したいのは、そこではない。このインタビュー内には、“1号1話化”について「人気低下で巻末の1話と途中の1話の間隔が次第に狭くなっていき1話に統合されたのではとも言われてます」という記述がある。つまり、作品人気の低下が掲載順の落ち込みに影響を与えると、暗に示しているといえるだろう。これまでも、マンガ『バクマン。』の作中描写などを始め、「ジャンプ」では“掲載順≒人気順”と言われながら、頻繁に憶測も飛び交っていた。改めて作品人気と掲載順の相関関係が示された事例といえるだろう。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

カラダ探し 1 (ジャンプコミックス)

カラダ探し 1 (ジャンプコミックス)

「ジャンプ+」でも掲載順があったら、面白そう。

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