【新人アイドル誕生の裏側】“アイドルごっこ”ではないということをみせたい―後発アイドルだからこそできる戦略

■“アキドラに行けば発表前の新曲を聴ける”というお得感を演出

1502_usami05.jpg異国のファルマチスタがライブで会場を盛り上げる。

――今回の誕生祭で286人が集まったというのは、新人アイドルとしてはすごい数字です。そこは、アキドラにはカフェのお客さんという強みがあるからこそですね。

 やはりカフェのお客さんが協力してくれて、飾り付けや演出など一緒に考えてイベントを作ってきたので、運営スタッフだけならここまでのことはできなかったと思うし、お客さんもこんなにたくさん呼べたかわからないです。ファンのみなさんがTwitterで情報を拡散してくれたり、カフェに来た時にお客さん同士が仲良くなって、応援しようとここまで盛り上げてくださったので。

――でも、スタート時から300人近いファンがいると心強いですね。

 でも、来てくれたお客さんを後悔させないというのが今回の生誕祭の目標なので、ここから次のライブにどれだけのお客さんが足を運んでくれるのかというのが、彼女たちのやらなければならないノルマなのかと思います。

――これからは外部のライブなどで、アキドラファン以外の獲得も必要になってきますね。

 これからは本格的に外部のイベントにも出そうと考えています。アキドラ選抜隊(仮)のオーディションを経て異国のファルマチスタになって、1月25日にオリジナル曲をお披露目してやっとスタートラインに立てたと思っています。今までは、アキドラ選抜隊(仮)から異国のファルマチスタになるための試練というか研修だったので、アイドルとしてはまだ1ヵ月も経っていない状態です。でも、外に出たらそんなことは関係なくなります。同じ土俵に立ったら見ているお客さんにとっては、ほかのアイドルとどちらがよかったかということだけなので、言い訳できないように短いスパンでも一生懸命やるだけですね。

――オリジナル曲に対するファンの反応はいかがですか?

 オリジナル曲は、半年間ぐらいは毎月1曲ずつ発表していきたいと考えています。異国のファルマチスタは普段のレッスンも公開していて、曲をかけながらやっていたのもあって、初披露の時はファンも躊躇なくコールをしてくれていました。

――発表前の曲をオープンな練習の場で流しているのは珍しいですね。

 これは僕個人の考えですが、やはり新曲は聞いたことがないと初披露といってもお客さんはきょとんとすると思うんですよ。対バンライブの持ち時間はだいたい15分なので、3曲くらいしかできない中、せっかくの持ち時間で新曲を披露してもファンにぽかんとされるよりは、つねに見てくれているファンはわかっていて新曲でも盛り上がってもらった方が、メンバーもお客さんも楽しんでもらえると思うんです。もちろん、練習中はタイトルを教えたりしませんが、そこでお客さん同士が自分たちなりにどう盛り上げていこうかというのを共有できたらいいなという考えで、あえてオープンにしています。新曲発表の前にアキドラに行けば先に曲を聴けるというのもお得感というか、足を運んでもらえるきっかけにもなりますし。

――上を目指すと切りがないと思いますが、現時点で目指しているところを教えてください。

 アイドルをやるなら最終的には紅白歌合戦に出たいと言う夢はありますが、現時点では1000人クラスの会場でライブをするのが目標です。後は個人的な目標ですが、電車に乗っている時に異国のファルマチスタの話を耳にするとか、秋葉原によく遊びにくる人たち以外からも名前が出るようになるとうれしいですね。それも、音楽がいいとかではなく、メンバーのファッションやキャラクターがいいと言う話が自然に耳に入って来てほしいですね。

――メンバー一人ひとりの認知も高めていきたいということですね。

 異国のファルマチスタはプロになるために選ばれたユニットです。アイドルは、曲を作ったり、ダンスのレッスンをしたりとステージに立つまでにお金と時間がかかっています。だから試されているんだと思うんですよ。夜遅くまで練習して、カフェにもメンバーが抜ける部分をフォローしてもらっているので、そこでしっかり成果をみせないと裏切ることになってしまいます。“アイドルごっこ”ではないということをみせ、可能性を信じてもらえるように頑張っていきたいです。
(取材・文/桜井飛鳥)

1502_usami06.jpgファンがサプライズで誕生日を祝福。
1502_usami07.jpg宇佐美花菜へ“ケチャ”を捧げるファンたち。

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