7ミリ大のゴミ袋も緻密に再現! マツコも感動した“ジオラマ界のアラーキー”のこだわり

 今月8日、海洋堂主催で開催される「ワンダーフェスティバル2015[冬]」(以下、ワンフェス)。フィギュアやプラモデルなどが一堂に会した大型イベントですが、「ジオラマ」も目玉のひとつです。一大イベントが迫る中、2月4日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)の名物コーナー「新・3大○○調査会」に、ジオラマ作家・荒木智氏が登場。荒木氏は昨年10月放送の『タモリ倶楽部』でも作品を披露していた有名作家。今回の番組でもすばらしい作品がいくつか紹介されていました。荒木氏のジオラマ作品から見えたこだわりをピックアップして見ていきましょう。

【荒木智のジオラマに対するこだわり1】

ゴミの中身も超リアルに再現!

「新・3大ジオラマ作家・荒木智の“汚し方”」というテーマで紹介された荒木氏の作品たち。“汚しの天才”と言われる荒木氏ですが、作品を見てみるとその芸の細かさに驚かせられます。『バットマン』シリーズの舞台となっている架空の都市・ゴッサムシティを再現した「GOTHAM CITY」という作品を見ると、剥がれかけたポスター、壁の落書き、古い鉄筋のさび付きなどがリアルで、随所に細かい“汚し”が。その中で最も注目すべき点は、リアルすぎるゴミです。わずか7ミリ大のゴミ袋の中には、手作りのゴミが入っており、さらに3ミリの空き缶も一つひとつピンセットで潰してヘコみを再現するという徹底ぶり。荒木氏のジオラマにかける執念が伝わる作品です。

【荒木智のジオラマに対するこだわり2】

木の傷み具合を再現するのは紙

「港の片隅で」という作品の主役である木製の朽ちた漁船は、木目が割れてめくれ上がった様子が見事に再現されています。しかし、この再現に使用した素材は木ではなく紙。細かくめくれ上がった木の様子は、本物の木だとジオラマ上では繊維が大きすぎて再現できず、お菓子が入っているようなボール紙を使うのがちょうどよいそうです。ちなみに、木目はカッターで一つひとつつけたといいます。

【荒木智のジオラマに対するこだわり3】

“汚し加減”で場所や時間経過を表現

 最後に紹介された廃車置場がモチーフの「昭和の終わりに」という作品は、トラックやバキュームカー、ナショナルショップの営業車にオート三輪と昭和に活躍した車が再現されています。この作品のこだわりは、あえてボロボロのさびにせずに、雨だれや時間経過でさびていった様子を再現した点。一見、車たちはそんなにボロボロではないですが、よく見ると再起不可能なほど痛んでいる様子が見事に伝わってきます。場所や時間経過によって汚し具合を選んでいる荒木氏の芸の深さを垣間見ることができました。

 そんな荒木氏のこだわりがつまったすばらしい作品の数々。作品を見た番組MCのマツコ・デラックスは感動のあまり涙をこぼすほどでした。今週末のワンフェスでは、思わずジオラマをチェックする人が増えそうですね。

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