【今週の弱ペダ】「第15話」~自転車も恋もデーハードヤドヤ!?~『弱虫ペダル GRANDE ROAD』腐女子的レビュー

――今年も腐女子の“トライアスロン”がやってきた! 今夏に最終回を向かえた『Free!-Eternal Summer-』に引き続き(?)アニメ2期となる『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放送開始。そんなことで、今回もやってしまいます!! 『弱虫ペダル 』腐女子的レビュー!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
ROAD.15「鳴子!真骨頂!」

1501_pedal_15r.jpg弱虫ペダル GRANDE ROAD公式サイトより。

■前回までのあらすじはこちら

 先週は特別編成によりお休みだった『弱虫ペダル GRANDE ROAD』。2週間ぶりとなった15話は総北高校(以下、総北)の鳴子章吉の可愛いお尻が目にやさしい回でした(笑)。

 インターハイ3日目の終盤、“スプリンター”の鳴子に引かれ、山道を登る総北の今泉・小野田・巻島。総北もずいぶんメンバーが少なくなったなぁ……。真っ赤な髪に真っ赤な自転車、ド派手な鳴子のスプリントクライムに観客は大盛り上がり! 新人レースの登りで失速したことを気にして、鳴子がこっそり練習していたことは知っていた今泉。登れるだけでなく“速く”なった鳴子に驚きます。目が離せない“鳴子劇場”の幕開けに、「何かおいしいものでも食べたんでしょうかね」と目を輝かせる小野田。ああそうか、さっき超カッコイイ田所っちを食べたから……って違うわ!(笑)

 ゴール前、最後の争いを見ようと集まった観客。変なやつ、頑張ってるやつ、目立つやつは注目され応援が集まる……今泉曰く、「バカが付くほど派手好き」の鳴子とってまさに最高の“ご馳走”。猛スピードで走る鳴子は観客とハイタッチし、カメラに向かって決めポーズをしたり。“自転車乗りは目立ってナンボ”と言わんばかりの大サービスに声援は一層大きくなります。個人的に、鳴子のことになると今泉が、一方で今泉のことになると鳴子がことさら「あいつのことはわかってるぜ!」顔で解説を始める気がするんですが、それはやっぱり……そういうこと!?(笑)

 そして、鳴子が激走を見せる後方で、箱根学園(以下、箱学)の新開とゆっくり山登りをする総北・田所。“赤いマメツブ”の噂は新開にも届いていましたが、田所はさらにそれを「この登りでもう一弾速くなる」と予感していました。

 そしてあらゆる観客を味方にしながら(これが新しい“モブ鳴”か……)まだまだ登る鳴子。鳴子の煽りで湧き上がる総北コールに「お祭りみたいだね!」とドキドキが止まらない小野田を見て、今泉も思わず「すごい走りだ……ドヤドヤクライム……」と真顔で呟きます(笑)。素面で言うなよ! ちょっと笑っちゃうだろ!! しかし、そんな皆のアイドルと化した鳴子の異変にも、今泉はいち早く気付きます。スプリンターである鳴子の勢いだけのクライムは長く持たない。「次にサドルに腰を下ろしたらその時は……」と険しい顔で指摘します。今までレースから脱落してきた先輩の金城や田所を見て、いよいよそれが鳴子にも迫るかもしれないという覚悟。

 その瞬間、快走を見せていた鳴子が腰を下ろし、あわや……と思いきや「そのセリフ待っとったで、スカシ」と不敵に笑います。今泉が異変を察することを、さらに察していた鳴子。通じあってんな君たち! やっぱりそういうことか!!(腐女子脳) 「ヒーローの必殺技はみんながピンチの時に出すモンやろ」と宣言する鳴子は、サドルに座ったままより前に傾いてハンドルを振りながら走ります。その名も“アームストロングクライム(※鳴子命名)”!!

 そもそもスプリンターの鳴子が登れるようになったのは“オッサン”の存在。インターハイの出場メンバーが決まったある日、鳴子は田所から呼び出されます。ドキッ! 二人っきりの夜の部室で話がある!? アカン、BLフラグが立ちつつあるけど……田所っちなら大丈夫だわ(安心感)。そして、田所と並ぶとより小さく見える鳴子。ギュッと抱きしめられるサイズじゃないか!! レギュラージャージを持って浮かれまくる鳴子を、田所が珍しく真面目な顔でじっと見つめます。そして、スプリンターの先輩として一言、「登れ」とアドバイスを……ってスプリント関係ないやないすか!!(by鳴子)

 平坦も多いけど山も多いインターハイで、少しでも登れる要員を増やしておきたいと言う田所。体重がモノを言う山登りで、田所は重戦車。対して鳴子はマメツブ。指でひとつまみする仕草で“マメツブ”を作る田所に大暴れする鳴子、その痴話喧嘩を聞きながら巻ちゃんがさりげなくローラー台回してました(笑)。箱学・東堂と巻島はさわやかなスポーツBL、箱学・福富と金城はちょっと大人な因縁BLと、本作にはさまさまなカップルがいますが、田所と鳴子は……ギャグBL!?(笑)

 田所に対し、「ワイに“最速勝負”獲られるの怖くて登りの練習させようとしてるんちゃいます!?」と田所の企み(?)に気付いてしまう鳴子。「俺がそんな度量の狭い男に見えるか!」「見えます!!」と、巻島曰く、コント劇を繰り広げます(笑)。ああ〜いいなぁ……例えば京都伏見の御堂筋くんの妄想とかするとつらくなってくるのですが、田所と鳴子は心が落ち着く……。そういえば御堂筋どこいった。また出番が消えてしまった……。

 登りの練習はしないと突っぱねて帰ろうとする鳴子に、田所はポツリと「スプリンターなのに登れるって、派手な男だと思うなぁ」と一言。“派手”という言葉に鳴子がピクリと反応すると「インターハイですっげー目立つんじゃねーかなぁ……」と追い討ち。さすが先輩の田所、後輩の動かし方をわかっている(笑)。この3年生の余裕さぁ〜! 高1の頃って3年の先輩が大きく見えたよね……という懐かしき青春の思い出。単純な鳴子はすっかりその言葉に乗せられて目がキラキラ。しかし、そう簡単には踊らされない! ……といいつつ翌日の早朝、山に参上する鳴子(笑)。ほんと、お前、かわいいな……。

“オッサンの言葉に乗せられた”とは絶対に認めない鳴子。山登りの特訓に励み、悩んだ末にたどり着いたのがスプリンターの特製を生かした“アームストロングクライム”でした。そんな鳴子の擦れまくったタイヤを見て「案外素直じゃねえか」と感心する田所。遠くで聞こえる歓声を聞きながら、田所は鳴子について「真面目で真っ直ぐで派手好きで、やっぱりオメーは生粋のスプリンターだよ」とつぶきます。そうなんだよなぁ、派手好きなとこばっか目立つけど、鳴子は真面目で真っすぐなんだよね……そこが可愛いんだ……。もう私より田所っちの方が鳴子の良さを語ってくれるわ、お任せしますわ……(慈愛)。

 そんな“魅せてくれる”鳴子劇場を見て、「素直に嫉妬するぜ……!」とその背中についていく今泉。はい告白頂きましたー! 人が恋に落ちる瞬間を見てしまいましたーー!! いや、開会式で今泉が御堂筋に絡まれたのを鳴子に庇ってもらった瞬間から恋が始まってたけどね。私の中の今鳴劇場が始まってたけどね!!(興奮) 多少なりと評価されてきた中で2人とも自分の走りに自信があって、その上でお互いを好敵手としてるってことは、自分と同じぐらい相手を見つめて認めてるってことなんだよなぁ……これだよ、これがライバルホモの旨味なんだよ……!

 箱学がゴールまでキッチリ到着する走り方なのに対し、鳴子劇場ははなっから“片道切符の途中下車”。総北3人を乗せた特急鳴子号(←田所の肉弾列車に対抗してるんですかね?)は箱学に追いつくためにスピードを上げます。そんな鳴子はもうガス欠寸前身体。ガードレールにぶつかっても走り続ける鳴子のおかしさに気付いた小野田と今泉が止めようとすると、鳴子はそれを振りきって「チームの先頭はワイの特等席や」とさらに加速。今にも壊れそうな走りに今泉が思わず「下がれ! 休むんだ!」と叫びます。あの今泉が! 自分が一番で一人で走るだけだった今泉が……!! 先輩たちの脱落はチームのためと飲み込めても、一番近くにいた鳴子の無茶は止めたいのか……。熱くなる今泉に、「誰に言うとるんや! ゴールで勝つのはつねに一人、ワイの知っとる今泉スカシはもっとクールやろ!!」と笑って走り続ける鳴子。もうさぁ……君らさぁ……ほんとさ……!!?(腐女死)

 追い込みすぎの酸欠で視野が狭くなるも、“意地張ってナンボ”と走り続ける鳴子。「僕が引くから!」と小野田はとび出しますが、すでにほとんど目が見えていない鳴子は「初めに約束したやろ、スカシと三人でゴールするて」と、小野田と逆の方に手を伸ばし制止します(泣)。そして小野田に「後ろから見て、次のカーブ右か左か言うてくれるか。そしたら絶対箱学に追いついたる!!」と宣言。周りが見えなくなっても走りだけはやめない。鳴子の限界を超えた走りに、小野田も覚悟をして「50mくらい行って左!」と道を教えます。

 今までの小野田だったら絶対に止めるだろうに……そういえば今回、小野田は今まで何度も言ってきた「僕に出来ることならなんでもします!」じゃなくて、鳴子を走らせることを選んだんですね。そんな小野田を「成長したな」と喜び、ついに箱学を捉えた鳴子。小野田の「鳴子くん、見えた、見えたよ……!」という叫びを聞きながら、小野田たちにゴールを託してゆっくり下がります。

 スプリンターなのに登りでチームを引っ張り、箱学に追いついた鳴子に「お前はすごい男だ」と心から感じる今泉。人が恋に落ちる瞬間を(以下略)(二度目)。鳴子は小野田との出会いや今泉とのケンカ、インターハイを通じて深まった絆、そして3人でゴールしようと誓った夢を思い出しながら、「約束、守れそうにないわ……」と、やりきった充実感に包まれてゆっくりと草むらに倒れ……。

な゛る゛こ゛ぉ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛゛………!(憤死)

 なるこ、鳴子なるこ鳴子!! ほんっっとおまえかっこ良すぎるわ……!!! つらい! 初登場時から“自転車と友達を誰よりも大切にする男”と名乗ってましたが、鳴子、ほんとに三人でゴールしたかったんだな。でもスプリンターの自分が真っ先にやるべきことを理解して走りきったんだ……。つらい、仲間思いでまっすぐな鳴子がイケメンすぎてつらい……。そりゃ今泉も田所も恋しますわ!(めげない腐女子脳)

 今週のCパートは、部室で飲み終わったペットボトル(もちろんストロー付き)を田所っちに渡す巻ちゃん。夫婦かよ! しかも着替え中(はーと) ニヤリと笑って全身の筋肉を盛り上げる田所っち、“暴走肉弾掃除機”で思いっきり息を吸い、ペットボトルを肺活量でペッシャンコ!! すげえ!

 そんなかっこいい田所っちをもっと見たい巻ちゃん、ペットボトルを山ほど用意して田所っちにお願いします。そして部室にやってきた今泉が見たものは……!? そしてお楽しみの公式MADはマトリョーシカ方式でどこまでも小さくなる鳴子と田所のマメツブ合戦(笑)。ところで田所っち、その巻ちゃん使用済みペットボトル、そのスジの人にめっちゃ高値で売れるっていうか潰すぐらいなら私にリサイクルさせてください(真剣)。

【今週の私的見どころ!】
・赤くて速くてかっこいい! デーハードヤドヤ鳴子劇場(自転車編)
・赤くて速くてかわいい! エースもモブも先輩も恋する鳴子劇場(恋愛編)

【今週のBL耳】
・「攻めも勝ちも派手に行く!」(by鳴子 攻めも“タチ”も、に一瞬聞こえます。まさかのバリタチ宣言!?)

(文/祭屋みきぽ)

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