『トッキュウジャー』第44駅 ライトが緊縛、拘束、そして闇落ち! 中二病チックな暗黒展開が止まらない

 そんな中、もはやすっかりメインヒロインと化したグリッタ嬢(CV:日高のり子)から、一緒にキャッスルターミナルに乗り込もうという提案が。今キャッスルターミナルを取り囲んでいる闇の壁も、グリッタ嬢のクライナーなら難なく突破できる。「復讐か?」と、キャッスルターミナル侵攻の動機を問う明に、「私はもう誰かが消えるのを見たくないだけです」と答えるグリッタ嬢……ホンマええ娘さんや!

 さらに、昴ヶ浜もキャッスルターミナルも消えることなく、元に戻れる秘策を明かされたトッキュウジャーは、グリッタ嬢と共にキャッスルターミナルへの侵攻を決意します。ただしライト抜きで。ゼットとの関係がはっきりしないうちは、ライトはこれ以上に闇に触れないほうがよい、誰もがライトの身を案じての提案でした。それでも故郷を自分たちの手で取り戻したいライトは、一緒に行くと言って聞きません。

 沈痛なBGMが流れる中、「たまには僕たちの言うことも聞いてよ」と言ったトカッチがとった行動とは……まさかの緊縛拘束&お口にテープでした! このヒカリと明、そして総裁までも加わってのライト確保から退場までの流れが「君ら、やっぱりこれまでライトに何か思うことがあったん違うんか」と思わざるをえないほどのスムーズさです。かつてクライマックス直前にここまでないがしろにされたレッドがいたでしょうか。いや、いない(反語)。

 まあ現場用の黒黄色ロープで、手と足を縛られて床をのたうちまわるライトの姿を見て「朝っぱらからこれは……アリですね」「総裁をおかず呼ばわりしていたライトが、いままさにおかずに!」などと、大人な感想を抱いた女性の方も多かったようですが。

「行き先はキャッスルターミナル……いや、昴ヶ浜! 出発進行!!」

 トカッチのかけ声と共に、グリッタ嬢のクライナー、トッキュウレッシャー、ビルドレッシャーが進んでいきます。辛うじて闇の壁を抜けると、今度はキャッスルターミナルの番人ポーンが急襲。ここは任せろと、明がビルドダイオーでひとり食い止めてくれる中、トカッチたちはキャッスルターミナルの中枢部を目指して、烈車を進めようとしたところ、ゼットの一撃により脱線、地上戦を余儀なくされました。わらわらと襲いかかってくるクローズたち。さすがのトッキュウジャーたちも多数に無勢と圧されかけていると……突如そこにライトが参戦! いつの間にか縄抜けをして、窓から烈車に乗り込んでいたのです。

 このシーンについて、ネット上で「列車の窓って、外から開けられたっけ?」といった疑問の声があがってましたが、鉄オタと見られる方から「トッキュウジャーで、そんなこと気にするな」と、暖かいコメントが返って来ていたのが印象的でした。某鉄道アニメの炎上騒動を思えば、愛されてるなー、トッキュウジャー。

 町を救うため、自分の闇の正体を知るために、どうしてもゼットに会わなければいけない。そんな思いで、ライトは木の上の秘密基地に向かいます。一方、トカッチたちは、グリッタ嬢をなんとかキャッスルターミナルの中枢部に潜り込ませることに成功。グリッタ嬢は、キャッスルターミナルを昴ヶ浜と切り離し、再び深い闇の底へ戻すために、自ら舵をとり始めます。明も「ハイパーフライングローリングバケットブレイク」という小学生スピリッツあふれる必殺技で、番人ポーンを撃破。昴ヶ浜を取り戻す戦いに希望が見え始めたその時、因縁の秘密基地の前でゼットと再会したライトは、自身の体から闇が立ち上っていることに気づかないまま変身。変身を終えると、そこには漆黒に輝く闇のトッキュウ1号が立っていたのです……。

 前回の予告の時点では、「ゼットが変身した姿」と予想する人が大多数だった闇のトッキュウ1号ですが、ここはド直球にライトが闇落ち! 溢れる邪気を抑えきれないこの中二病展開、本来の視聴層であるお子ちゃまたちはトラウマになるのでは? と色々心配しながらも、ワクテカが止まらない第44駅でした。

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、ようやくキャッスルターミナルから解放された昴ヶ浜。だが町はライトたちがいないまま、いなかったことになったままの日常を固めつつあった。その陰で、キャッスルターミナルを奪われたゼットたちはグリッタ嬢を追い続ける第45駅「君が去ったホーム」です。闇のトッキュウ1号VSゼットの闇対決の行方が気になる人もそうでない人も、乗り遅れのないよう、ご注意ください!!

 EDの列車紹介は、クライマックス近くで尺の関係か、ありませんでした。

(文/雑賀洋平)

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