ブレイク直前のアイドルを青田買い！ 地下アイドル界を熟知するアキドラに聞くイチオシアイドル

「今年注目のアイドルは？」「ブレイク直前のアイドルは？」

　新しい年が始まるたびに、アイドル界隈ではこんなネタが飛び交う近年。そんな中、“今、本当に勢いがあるアイドル”が一堂に集まったライブイベントが、1月17日、東京・秋葉原にあるAKIBAドラッグ＆カフェ、通称アキドラ（以下、アキドラ）で行われた。その名も「GIRLS REVOLUTION @アキドラ」。ほぼ毎週末、アイドルの対バンライブを行っているアキドラが、ライブでの盛り上がりやアイドルの頑張っている姿、周囲からの評価といった客観的な情報をもとに、今注目のアイドルを集めたという。

　出演アイドルは総勢17組。しかも、1ユニット30分という充実のライブ時間に、正午から夜10時までという10時間ぶっ通しの大ボリューム。さらに、アキドラを運営するドラッグストアのダイコクドラッグが主催のライブとあって、物販でアイドルのグッズを購入すると疲れた時の栄養補給に効果がある「マスチゲンBBゼリー錠」やのど飴などをもらえるという、心も体も元気になるドラッグストアならではのライブだ。今回は、そんな「GIRLS REVOLUTION @アキドラ」より、特に注目のユニットをピックアップ。地下アイドル界を熟知するアキドラのマネージャー、坂巻康治郎氏に、イチオシのアイドルを教えてもらった。

■渋谷系だけどアキバのオタクに人気のアイドル

　まず名前が挙がったのは、ソロアイドルのイチサキミキ。アニメやボーカロイドの歌を得意とする彼女は、アイドルがアニメソングを歌い、サブカルチャーを盛り上げようとしているところがすごく頑張っているという。また、MFガールズも今、ノリにノっている青山☆聖ハチャメチャハイスクールの妹分ということで、“組織的”に拡大していっている点で勢いがあり、要注目とのことだ。

　そして、秋葉原と渋谷の文化を繋ぐアイドルのアキシブprojectも人気がすごいと話す。しかし、メンバーは「渋谷にいるような女の子ですね。ユニットも秋葉原っぽいイメージではないのです」とのこと。秋葉原のアイドルファンが渋谷系ギャルに熱狂するというのは少々意外だが、最近のギャルは一昔前の強めな見た目ではなく、メイクもナチュラル系が主流。「“ギャル”という感じもあまりないので、単純にかわいいんだと思います」ということらしい。実際のライブも、歌っているメンバーは渋谷系の雑誌に載っていそうな女の子たちだが、ファンはミックスやメンバーの名前をコールしており、会場の一体感は普通の秋葉原のアイドルライブだ。アキシブprojectが歌う曲も、かわいらしい王道アイドルソングで、意外なマッチングが面白い。

■年中お祭り気分を楽しめる“お祭りアイドル”

　盛り上がりという点では、お祭系アイドルのFES☆TIVEも注目株とのこと。お祭りをイメージしたアップテンポな曲が多く、お客さんも通年通して盛り上がれるのが魅力らしい。「ライブのときに、お客さんとの掛け合いを大切にしていて、会場全体がお祭りの雰囲気になるんです」と教えてくれた。たしかに、ライブでは楽曲に太鼓のような音が入っていたり、かけ声も「ソレ、ソレ」「ラッセラー」「ワッショイ」などとお祭り感満載。ライブを見ていると楽しい気分になってくるアイドルだ。

■型破りすぎ（!?）アイドルも注目

　声優、芸人、ご当地アイドルの3人で構成される最終未来兵器mofuも、「すごい！」と話してくれた。「ライブでの煽り方が上手いんです。それに、『ボッチです』というと無銭になるライブをやっていたりと、面白いお客さんの呼び方をしているんですよ。」と話す。そんな彼女たちのライブは、やはり型破り。新メンバー候補という空気ビニール人形の“よさく”が登場し、メンバーがぐるぐる回したり、ファンと握手させたり。メンバーも観客エリアに飛び出し、ファンに肩車をされ会場を回る。ファンとの絡みや一体感の出し方が手慣れている感じがした。結成してまだ10ヵ月ということだが、たしかに今後に期待が持てるユニットだ。