『ウルトラセブン』にも影響を与えた!! 新生・国際救助隊『サンダーバード』いよいよ本国イギリスで今春スタート！

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『サンダーバード』は2004年にはハリウッドで実写版としてリメイクされたが、興業的に振るわず、続編の企画がありながら頓挫してしまったという。皮肉なもので同じ年に『サウスパーク』の制作スタッフでもあるトレイ・パーカーが監督した『チーム★アメリカ/ワールドポリス』が公開されている。これは下ネタ満載の政治風刺特撮人形劇となっていて、敵は北朝鮮の金正日とチャリティーにうつつを抜かすハリウッド俳優というもので、昨今話題の『The Interview』の前に、こっちへ抗議するのが先じゃないかと思うくらい恐ろしい内容になっている。こんなお下劣なジョークを映像化するために、『サンダーバード』の人形劇スタイルを最新の技術で再現している本気具合は必見だ。

　その後、ウルトラシリーズでいう『ウルトラファイト』的な変則的新作『ターボ・チャージド・サンダーバード』などが1994年に制作されている。

　日本の特撮アニメ作品に多大な影響を与えた本作の新作はどのような形になるのか？　制作発表当時の予定通り、『Thunderbirds are　GO!』のタイトルでイギリス本国で今春スタートを予定しているそうだ。

　製作はイギリスで一番老舗の民間テレビ局ITVとニュージーランドのプケコ･ピクチャーズとWetaワークショップが担当している。ミニチュアワークとCGIで映像は制作されるという。サンダーバードといったメカなどはミニチュアで、そこにCGIのキャラクターが合成されると思われるが、現在は20秒ほどの予告編が公開されているのみ。サンダーバード5号の全体像がわかる程度の映像情報しかない。どうもITVサイドは春まで情報を小出しにしていく様子だ。

　プケコ・ピクチャーズのツイッターなどの情報によると、どうやら放送を前にして、すでに第2シーズンの制作も決定したそう。CGIとミニチュアの融合で、どのような新しい『サンダーバード』が生まれるのか？　春先のイギリス本放送を待つしかないわけだが、日本ではどんな形で放送されるのかも、非常に気になるところだ。
（文／加藤千高）

 
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