今年はハロプロ研修生の元・現メンバーに注目！　2015年、“激動期”を迎えからこそ面白くなるハロプロ

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ハロー！プロジェクト公式サイトより。

■正月早々発表された新ユニットのメンバーに期待

　2015年1月2日、中野サンプラザで行われた“ハロコン”と呼ばれる毎年恒例のハロプロ合同ライブ『Hello！　Project 2015 WINTER ～DANCE MODE！～』でハロプロ研修生から新たなユニットが誕生するとアナウンスされた。新ユニット名公開は後日だが、井上玲音、小川麗奈、田口夏実、野村みな美、浜浦彩乃、広瀬彩海、藤井梨央、和田桜子と8人のメンバーが発表された。主に2011年から2013年にかけて研修生に加入したメンバーが中心で、井上玲音と広瀬彩海はTHE ポッシボーが所属するNICE GIRL プロジェクト!の研修生出身者からの抜擢となる。その中でも注目株は浜浦彩乃だろう。6歳でモーニング娘。の「LOVEマシーン」に衝撃を受け、「モーニング娘。9期メンバーオーディション」参加をキッカケに2011年3月に小5でハロプロエッグ入りした浜浦は、天性のアイドル性と、かわいらしいルックスからは想像もつかない堂々たる立ち居振る舞いによって早くから頭角を現し、“はまちゃん”の愛称で親しまれた。歌やダンスの実力も高く、昨年の「春の公開実力診断テスト」では歌部門で審査員特別賞を受賞した。それゆえに浜浦の新ユニット参加は当然の結果だし、むしろ遅すぎたとも言える。かつてハロプロ研修生には金子りえ、田辺奈菜美といった人気と実力を兼ね備えたエース級の逸材がいたのだが、先輩グループや新ユニットのメンバーに選ばれることなく卒業した前例がある。もしかして、はまちゃんも……とファンの間で危ぶむ声もあったが、無事に新ユニットのメンバーに選ばれ、うれしさよりもホッとした気持ちが先に立った。はまちゃんより一カ月先輩でキュートなアイドル声が魅力的な“たぐっち”こと田口夏実、2011年6月加入でハロプロ研修生随一の清楚なお嬢様オーラを漂わせる“れなこ”こと小川麗奈と、新ユニットのメンバーでは特に2011年組に期待したい。

■注目すべきはハロプロ研修生元・現メンバー！

　昨年、先輩グループに加入した元ハロプロ研修生も期待の星ばかりだ。ハロプロ研修生からモーニング娘。’14の12期メンバーに選ばれたのは二人。日本ハムをこよなく愛する“まりあ”こと牧野真莉愛は安定したMC力を持ち、“あかねちん”こと羽賀朱音は昨年の「春の公開実力診断テスト」で鼻血を出すというハプニングを起こした過去を持つ。現在のモーニング娘。’14はキャラの宝庫なのだが、テレビなどでは実力を活かしきれていないのが現実。牧野＆羽賀コンビが起爆剤となって、先輩メンバーに刺激を与えてほしいところだ。

　アンジュルムの3期メンバー3名は全てハロプロ研修生から選ばれた。“むろたん”こと室田瑞希は幼稚園の頃からアイドルになることを夢見た全身アイドル家で、そのパフォーマンス力はハロプロ研修生の中で突出していた。歌やダンスはもちろん、曲に合わせてコロコロと表情を変えるなど表現力も多彩な即戦力だ。“りかこ”こと佐々木莉佳子はハロプロ研修生加入前からアイドル活動を行っており、テクニックよりも感情を前面に出したパワフルな歌とダンスはアンジュルムの核弾頭としてハロプロ全体に大きな影響を与えるだろう。また女性ファッション誌『ピチレモン』の専属モデルも務め、その美少女ぶりからベリヲタ（Berryz工房ファン）で知られるお笑いコンビ・フットボールアワーの岩尾望が、イチ推しアイドルとして今年元旦放送の『爆笑ヒットパレード』（フジテレビ）で紹介したことも話題を呼んだ。“あいあい”こと相川茉穂は2014年4月にハロプロ研修生加入、それから半年後にアンジュルム3期メンバーに選ばれるという大抜擢で未知数な存在だが、アルカイク・スマイルとも言うべき高貴さを漂わせた笑顔だけでも圧倒的な存在感を放つ。また、唐揚げへの愛情が深く、日本唐揚げ協会から「カラアゲニスト」として認定されたという不思議な一面も持つ。予想もつかない天然発言もどこか浮世離れしており、何物にも流されない独自性を感じさせる。異なる個性を持つ3人の加入はアンジュルムに新しい風を吹かせるだろう。

　前述のハロコンで「愛おしくってごめんね」と「恋泥棒」を披露したカントリー・ガールズにも“やまっき”こと山木梨沙と“まなかん”こと稲場愛香と二人の元ハロプロ研修生がいる。両者共にダンスの上手さに定評があり、同じ17歳ながらもやまっきは色香漂うお姉さん系、まなかんはダイナミックなダンスとは裏腹に守ってあげたくなるような妹系と異なるキャラクターを持つ。カントリー・ガールズにはほかにもアイドル経験者がいるが、ぜひももちと共に、やまっき＆まなかんがハロプロ魂をグループに注入してほしい。

　いくらハロプロ研修生として地道な努力を重ね、キャリアを積んできたからと言って、すぐに才能が開花するとは限らない。それなりの時間は必要だろう。しかし2013年2月にハロプロ研修生中心のメンバーで結成されたJuice=Juiceは、研修生歴の短かった金澤朋子と植村あかりを大抜擢。結成当時は拙さも目立ったが、急速に成長を遂げてグループの結束力を高めた。ハロプロ研修生としてではなく、ハロプロメンバーとしてステージに立つことが大きな成長をもたらすのだ。

　2015年のハロプロは、ぜひハロプロ研修生の元メンバーと現メンバーに注目してほしい。第二の道重さゆみは、そこから生まれるかもしれない。
（文／猪口貴裕）

 
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