歌あり恋バナあり、モノマネありで、お正月にもぴったりなバラエティ感あふれる『トッキュウジャー』第42駅

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第42駅「君に届く言葉」

【今週の極私的見どころ!】
 大滝秀治に高嶋政伸、車掌さんのモノマネネタは何故多い?

 今回はブリッジ回(ストーリーの大きな展開に関係しない、単発の回のこと)ということで、全編通して小ネタがいっぱい。中でも車掌さんを演じる関根勤さんは、冒頭から大滝秀治とか高嶋政伸、メインの視聴者である子どもたちにはわからないモノマネを随所随所で披露。いつものことといえばそれまでだが(笑)、実は毎年恒例だった『笑っていいとも忘年会』のモノマネ紅白がなくなってしまって、あふれるモノマネ熱をここで発散してるのでは……なんてことを、タモリが審査員として出演した『紅白歌合戦』を観ながら考えてました(仕事しろ)。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

 ようやくたどり着いた故郷、昴ヶ浜が、シャドーラインの本拠地キャッスルターミナルと共に再び闇に沈んでいくのを目の当たりにして、落ち込むライト(演:志尊淳)たち。そんな心情を慮った車掌さん(演:関根勤)は、「せめて一日くらいは楽しく過ごしてほしいんですよ」と、トッキュウジャーの面々に忘年会をセッティングするが……。

 あけましておめでとうございます! 忘年会の席で、おたぽる編集部から「今年(2014年)のレビューは今年のうちに!!」と念押しされて、大ジョッキ片手に「任せてください、ガッハッハ」と海賊の如き豪快さで答えていたのに、気がつけばこんな有様ですよ。まあ年末は、東京ビッグサイトのあたりに生じるブラックホールのせいで、オタクの時空間はねじ曲がるんでしょうがない(反省の色なし)。というわけで2014年の最後を飾るエピソードは、なんと忘年会! いちおうトッキュウジャーって、中身は小学生のはずなんですが、このオッサン丸出しの慰労感覚はさすが東映、ステキです。

 案の定、カラオケボックスに押し込まれたライトたちが、何をどうすればいいのかわからず所在なく座っていると、目張りばりばりで金ぴかのマツケン着物を纏った明(演:長濱慎)が、そこに参上。「車掌から一曲歌って盛り上げてくれと連絡が来た。まあ年末の歌合戦だろう」クリスマスはないのに国民的歌合戦はあるのかシャドーライン、と思いましたが、もうツッコんだらこちらの負けのような気さえします。

「戦いの準備はできている」と、一番ノリで歌を登録。もちろん曲は、明のキャラソン「オレンジ色のニクいやつ」です。颯爽と着物を脱ぎ捨てると、今度は白のスーツに金色モール、そして腕にすだれがついたプレスリーばりの衣装に早変わり。どうやら明、マツケンかと思ってたらスター・ニシキノ路線だったようです。もう清々しいほど子どもに受ける気ありません。これ、どっちかというとスタッフ相手の慰労回なんじゃないか。尺の都合でトカッチ(演:平牧仁)たちが明リサイタルを全力で阻止すると、ライトはいても立ってもいられずキャッスルターミナルへ向かいます。車掌さんの“飲みにケーション”を無にするあたりが、今どきの若者らしいっちゃらしい。

 しかし皇帝ゼット(CV:大口兼悟)が真の力を発揮してる今、キャッスルターミナルを囲む闇の壁はけた外れの強さで、突入したらひとたまりもないと、明は反対します。それでも故郷の町を諦めきれないライトたちを、今度はミオ(演:梨里杏)が「ここで失敗したら、今までの旅がムダになる……慎重になろうよ」と説得。明とミオの人間性の差か、これにはライトも納得して、今日のところはみんな一旦引き上げることになりました。トカッチはいつもみんなことを考えるミオに改めて惚れ直しますが、その一方で彼女が自分の気持ちを抑えているのではないかと心配に。

 烈車に戻ったトッキュウジャーは、ワゴンさん(CV:堀江由衣)の提案でみんなの思いだけでも昴ヶ浜に届けるイマジネーションレターを書くことになりました。故郷の家族のことを思い出し、ちょっとブルーになる面々。ミオも交番勤務のお父さん(演:後藤公太)にお弁当を持っていったことを思い出しながら、気丈に泣き出しそうなカグラ(演:森高愛)をなぐさめます。そんな重ーい空気を打ち払うようなライトの「俺、トッキュウジャーになったこと書こう。絶対、町助けるからって!」発言をきっかけに、みんなでこれまでの戦いを振り返り始めました。久々の年末進行は、総集編まじりの特別編成でしのぐ手で来たようです。雰囲気的にもスタッフの労力的にも助かりました。

烈車戦隊トッキュウジャー 主題歌

烈車戦隊トッキュウジャー 主題歌

なんて自然な販促だったんだ…!

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