目指せコンプリート!! 日本マンガ家記念館巡り!! 第2回
『お笑いマンガ道場』の“長いおっぱい”でおなじみの名物パネラー・富永一朗の「忍者漫画館」に行ってきた!
2015.01.10
マンガ家として大成功した者だけが建てられる栄光の城……それが記念館だ!! と、いう訳で、全国のマンガ家記念館を巡ろうという当企画。前回の手塚治虫記念館に続き、第2回は、富永一朗の記念館を紹介したい。
「1回目が手塚治虫で、2回目が富永一朗ってなんで?」
と憤る人もいるだろうし、そもそも若い世代の人たちは
「富永一朗って誰?」
って思う人も多いかもしれない。
確かに、Amazonで『富永一朗』を検索してみても、新品で買える本はほとんどない。1925年生まれの89歳なので、手塚治虫よりも3歳年上。今だ健在である。
ちなみに、富永一朗は1992年に紫綬褒章、1998年に勲四等旭日小綬章を受章している。代表作は『チンコロ姐ちゃん』。『せっかちネエヤ』は1968年にフジテレビ系列でドラマ化もされている。
……と書いたところで、ピンときていない人が多いかもしれない。大丈夫、僕もピンときていない。
富永一朗はなんと言っても、伝説の番組『お笑いマンガ道場』のパネリストとしてのイメージがとても強い。『お笑いマンガ道場』は、日本テレビ系列で1976年から18年に渡り放映されたテレビ番組だった。その内容は、大喜利方式で、出題された問題に対し、パネルにマンガを描いて答えるというもの。番組全盛期は、川島なお美が22歳のピチピチのアイドルだったわけで、ずいぶん昔の話である。
富永一朗は、そんな『お笑いマンガ道場』の第1回からのレギュラーメンバーだった。富永一朗が描くものは、長く伸びたおっぱいなど、下ネタ系のネタが多く、当時小学生の僕たちには、受けに受けた。
同じレギュラーメンバーの鈴木義司との、マンガでの悪口の掛け合いが面白く、腹をかかえて笑ったものである。富永一朗の絵を見るだけで、団塊ジュニアのオッサンたちは、当時を思い出して涙腺がゆるむのだ。
そんな富永一朗は、おそらく全マンガ家の中で一番たくさんの『マンガ館』が運営されている。
・福島県東白川郡『富永一朗はなわ漫画廊』
・群馬県吾妻郡『富永一朗あづま漫画廊』
・山梨県道志村『富永一朗漫画廊』
・静岡県伊豆市『富永一朗忍者漫画館』
・長野県大町市『富永一朗おおまち漫画廊』
・富山県利賀村『富永一朗とが漫画館』
・三重県亀山市『富永一朗漫画館』
・岡山県川上市『富永一郎漫画廊』
・大分県鶴見町『豊後水道富永一朗まんが館』
と、実に9つのマンガ館・マンガ廊が全国に点在しているのだ。
今回はその中のひとつ、静岡県伊豆市の『富永一朗忍者漫画館』に行くことにした。