2015年を見通すために…独断と偏見の2014年“表現の自由”10大ニュース

【第5位】ヘイトスピーチ規制法という新たな危機……衆院選と共に消滅?
http://otapol.jp/2014/09/post-1575.html

 14年8月、自民党がヘイトスピーチの法規制の是非を考えるためのプロジェクトチームを設置。近年広がっている「ネトウヨ」と称される人々による在日韓国・朝鮮人らに対する「追い出せ」「殺せ」などの過激な言葉を用いる街宣活動への対応と称したものだ。しかし、最初の会合で「国会前のデモを規制できないか」といった意見が登場するなど、予想通り“表現の自由”を萎縮させる方向の議論へ。だが、昨年12月の衆院選と共に、議論もどこへやら……?

【第4位】KADOKAWAのマンガ『妹ぱらだいす!2』が、都条例の新基準を初適用
http://otapol.jp/2014/05/post-923.html

 14年5月、2010年に施行された都条例の新基準が初めて適用された。対象となったのはKADOKAWAエンターブレインの単行本。都条例の解釈が恣意的なのは事実だが、該当作品は18禁エロゲー雑誌「TECH GIAN」に連載されたもの。出版業界内部では、18禁の自主規制を行っている雑誌に掲載されたマンガを、自主規制なしの全年齢向けで発行した同社の“表現の自由”に対する態度のほうが批判の対象となった。

【第3位】児童ポルノ法改定案成立。アグネス・チャン氏へも取材
http://otapol.jp/2014/06/post-1022.html

 なんとか創作物規制は排除する形で成立した児童ポルノ法改定案。議論の渦中の14年6月、衆議院法務委員会の傍聴席に現れたアグネス・チャン氏に本誌も取材。「最初から100%の法律はありません。運用していく中で、問題点を解決していかなくてはいけません。たくさんの泣いている人がいるのだから、議論を尽くしてみんなで賛成できるようにしていきたいです」と、真摯な回答を。存外にいい人でしたよ!

【第2位】相次ぐテレビ局の表現規制
http://otapol.jp/2014/02/post-537.html
http://otapol.jp/2014/03/post-673.html
http://otapol.jp/2014/08/post-1385.html

 さすがに夜10時から『妹ちょ』はマズかったのか……など、BPO審議入りから自主規制まで話題の多かったテレビアニメ。なかでも注目を集めたのは、しずかちゃんの裸に謎の光を入れたテレビ朝日。ぜひ詳しい話を聞かせてもらおうと思い、同社の広報担当者と電話で30分ほどお話を。しまいには「言質とろうとしてるんでしょ!」だって。あくまで、会社の方針に忠実であろうとするデキのよいサラリーマン氏でありました。

【第1位】猪瀬直樹氏のカムバックと石原慎太郎氏の引退
http://otapol.jp/2014/12/post-2030.html

 1411月、都知事辞任以来、公の場に姿を現していなかった作家・猪瀬直樹氏が新著『さようならと言ってなかった わが愛 わが罪』(マガジンハウス)出版記念イベントで、久々に読者の前に姿を現した。作家としての猪瀬氏は『ミカドの肖像』以来、優れた作品を執筆してきた。これからも作品が続くことを期待してやまない。一方、同年12月の衆院選で落選した石原慎太郎氏は政界引退を表明。この人ほど、人生の中で自由な発言を繰り返してきた人はいない。ゆえに、この引退は惜しまれる。一言で世間の注目を集める巨人が、今後の日本で登場することがあるのだろうか。
(文/昼間 たかし)

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