2015年を見通すために…独断と偏見の2014年“表現の自由”10大ニュース

1501_hyogennews.jpg※イメージ画像:表現の自由 理論と解釈(中央大学出版部)

「おたぽる」では、2014年も“表現の自由”という社会派なテーマの記事を続々と掲載してきた。児童ポルノ法改定を筆頭に、2014年には絶え間なかった“表現の自由”をめぐる問題。2014年の過去記事と共に振り返り、執筆者の独断による10大ニュースを決めてみた。2015年も引き続き“表現の自由”を追い続けていく!

【第10位】今年も文化庁メディア芸術祭受賞作へ賛辞の声ばかり
http://otapol.jp/2014/12/post-2041.html

 2014年11月、第18回文化庁メディア芸術祭の受賞作が発表となった。国会でクールジャパン支援機構の出資先が扇情的なフィギュアを発売していることが取り上げられ、当該企業が商品を削除するなど、クールジャパン政策は次第にほころびを見せている。にもかかわらず、文化庁メディア芸術祭が国家による統制と選別へと到る可能性を持つものであるとの危惧に触れる声はほとんどなかった。マンガ・アニメ文化の本当の危機は、ここにある。

【第9位】国会議員もコミケにサークル参加する時代へ
http://otapol.jp/2014/07/post-1313.html

 コミックマーケット期間中にりんかい線・国際展示場駅前で「二次元規制反対」を訴えて演説し、徐々に注目を集めていた山田太郎参議院議員がコミケにサークル参加を。熱心に活動を続ける山田議員には注目が集まっている。しかし、所属先だった「みんなの党」は2014年12月の衆院選を前に解党という事態に……。まだまだ参議院選挙までは時間があるものの、今後の政治活動がどうなるのか不安も。今年も頑張ってほしいもの!

【第8位】新たな規制を生み出さないか不安も……MANGA議連の結成
http://otapol.jp/2014/12/post-2040.html

 14年11月、超党派で結成された「マンガ・アニメ・ゲーム議員連合」(MANGA議連)。“表現の自由”に制限を加えるための新たな組織になるのではないかとも危惧されていたが、山田太郎参議院議員が同議連の事務局長代行に就任。また、幹事長に就任した馳浩衆議院議員(自民)からは、「この議連では表現規制は行わない」旨の言質も。ただ「ナショナル・アーカイブの実現」を目標にかかげているあたり、また新たな国家による選別を生まないか不安も。

【第7位】コアミックスが「有害図書指定」の恐れだけで、マンガ家を切り捨て
http://otapol.jp/2014/07/post-1163.html

 14年6月、コアミックスのWebマンガサイト「ぜにょん」で連載開始予定だった作品が、掲載二日前に連載中止に。その理由は、同作が「有害図書指定」にあたる可能性があるとして、単行本発売を委託されている徳間書店が出版できないと判断したため。この問題について、同作のマンガ家・やまもとありさ氏がアシスタントを務めていた『進撃の巨人』(講談社)の諫山創氏もブログで怒りを述べるなど、大きく注目を集めた。実績ある編集者が代表を務める企業としては、あまりにお粗末な“マンガ家の切り捨て”であった。

【第6位】マンガ『有害都市』に注目集まる
http://otapol.jp/2014/11/post-1982.html

 集英社のウェブコミック「となりのヤングジャンプ」にて好評連載中の筒井哲也氏の作品『有害都市』(集英社)が、賛否入り乱れて注目を集めた。第二話に登場した、どう見ても秋元康氏がモデルのキャラが「クールジャパンにエログロは必要ありません」と主張するシーンに「規制を推進する人々を醜悪かつ主張を矮小化しているのではないか」という批判が、規制反対を論じてきた人々から寄せられたのは興味深い。なお、昨年末に筒井氏には取材してきたので、近々記事になります(宣伝)。

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