まさかのクリスマス回に主要キャラ退場! そして明も……涙なしでは観られない『トッキュウジャー』第41駅

 グリッタ嬢の抑圧がなくなったことで、より強力な闇の力が放出し始めた皇帝ゼットは、ついに真の姿に変化します。ホスト風のコートを脱ぎ捨て、全身が鎧状のパーツに包まれた中々にフルアーマーでデストロイなその容貌は、モルク侯爵曰く「深く美しい闇そのものの姿」……このあたりのセンスは、ビミョーな服をカッコええと言って買ってくるオカンみたいなものなのかもしれません。「キラキラのひとつも手に入らねぇ」と、グリッタ嬢に向かって歩みを進めるパーフェクト闇形態にレベルアップした皇帝ゼットに、瀕死のシュバルツが攻撃を加えます。「助けていただいた命、ようやくお返しできます」と、グリッタ嬢を専用のクライナーに乗せてこの場から逃げさせると、皇帝ゼットの猛攻をただその身に受けるシュバルツ。

「私はお前に勝てなかったが、お前も私に勝てなかったな……私はキラキラを手に入れた」

 なんかもう言った者勝ちな気もしますが、シュバルツの突然のリア充宣言に激怒した皇帝ゼットはシュバルツとモルク侯爵、ネロ男爵まで斬り捨ててしまいます。「クリスマス商戦強化週間かと思ったら、敵幹部一掃セールだった」「母と恋人、目の前で殺されてグリッタ闇落ち必至」「このキャラの皆殺しっぷり、(脚本の小林)靖子にゃんこそ富野(由悠季)イズムの継承者。次のガンダムは任せた」敵側のボスが幹部全員を粛清するという異常事態にネットユーザも困惑を隠せない模様。

 それでも喪男と化した皇帝ゼットの暴走は治まらず、「闇が止まらねぇ」と中二スピリッツあふれる台詞が響く中、昴ヶ浜を含めたキャッスルターミナルは再び闇の底に沈み始めました。それを見た明は、その闇の中に飛び込みます、ライトたちが故郷の町へ帰る手助けをする、かつて交わした約束を守るために。ついに、ついに、これまでお約束の天丼ギャグのように使われて来た死に場所がぁぁ! ……爆発と共に闇が消えた時、そこからはキャッスルターミナルも何もかもなくなっていました。慌てて駆け寄ったトッキュウジャーの面々が「明ぁぁぁ」と涙ぐんでると、その先の窪地に爆風ではじき飛ばされてしまった明の姿が。どこか気まずそうな表情で、つぶやきます。

「すまん、沈んでしまったな、お前たちの町」

 あれだけ完璧な死亡フラグを立てておいて帰ってくるって……明、最高! ライトたちが流してるのは自分が生きてたことに対するうれし涙だって気がつかないほど鈍感で思い込みが激しくて、融通の利かない明、最高!! そして皇帝ゼットが放ったクライナーロボ軍団に前に、ライトから6号のアプリチェンジャーを渡された明は言います。

「俺が寂しかったのかどうかはわからん……だがライト、トカッチ、ヒカリ(演:横浜流星)、ミオ、カグラ(演:森高愛)…俺はたぶん今ものすごく嬉しい」

 ついにメンバーを名前で呼んで ギャルゲーで言う親密度もレベルアップし、トッキュウジャーに戻る決意を固めました。

「みんな、行くぞ!」

 生まれ変わった明の号令と共に、6人一斉にトッキュウチェンジ! そのまま一気にトッキュウオー、ディーゼルオー、ビルドダイオー、ハイパーレッシャテイオーに各人が搭乗して、シリーズ初のロボットでの名乗りを披露。もうクリスマスまっただ中なんで、サポート烈車も全部出して、サンタの中の人にアピールです。まあ魂胆はわかっちゃいますけど、伊勢大貴さんの主題歌がフルコーラスで流れる中、こんだけの物量のロボ戦を見せられたら、正直燃えざるをえない。とどめは来ました、でっかいことは良いことだの大鑑巨砲主義全開のトッキュウレインボーのトッキュウレインボーファイナルスラッシュ!! クライナーロボ軍団を一斉に撃破した後、「ありがとうございまレインボー 虹野明くん おかえりなさい!!」とトッキュウレインボーの電光掲示板さんが、地味にいい仕事してました。

 改めてトッキュウジャーに復帰した明を迎え、クリスマスパーティを楽しむライトたち。しかしその一方、キャッスルターミナルで皇帝ゼットは、ひとりライトたちの秘密基地を見上げながら「真っ暗だな」とつぶやくのでした。

 いやー、さすがはクリスマス三部作の完結編。ドラマとアクションが凝縮された、濃密な30分の第41駅でした。しかしトッキュウジャー側は明が復帰してめでたしめでたしですが、ここへ来てシュバルツとノア夫人の退場と、シャドーライン側は急激に内部崩壊。行方不明のグリッタ嬢の行方は? 完全な闇属性となりながらも、キラキラへの執着をあらわにする皇帝ゼットは、このままラスボスとして君臨するのでしょうか? 残りおよそ二カ月、まだまだ今後の展開は予想できません!(ちなみに私は、まだ皇帝ゼットの追加戦士化をあきらめてないです)

【今週の極私的見どころ!】

 もはや復活の可能性はなし? シュバルツ将軍とノア夫人、クランクアップ!!

 今回非業の死をとげるシュバルツ将軍とノア夫人。個人的に好きなキャラでもあるので、そこはそれ戦隊ヒーローもののお約束として、死んだと思ったら……というワンチャンあるかと期待していたら、東映さんの公式ブログによれば、今回のアフレコで壤さんと久川さんはクランクアップ……ああ。ん? しかし逆に考えれば、モルク侯爵役の鈴木れい子さんとネロ男爵役の福山潤さんはクランクアップしていない=まだ出番があるってことか? うーむ、ますますラスボスが誰かわからなくなってきた。

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、深い闇に覆われた昴ヶ浜に乗り込もうとするライトたち。だがそこへの道は、ドリルレッシャーでも近づけないほど危険なものだった。そんな中、烈車で車掌さん(演:関根勤)主催の忘年会が開催される第42駅「君に届く言葉」です。2014年最後の放送を飾るスペシャルゲストはオープニングテーマを担当している伊勢大貴さんと、そのバンドメンバーたち。どんなノリノリのライブシーンが見られるのか気になる方も、そうでない人も、乗り遅れのないよう、ご注意ください!!

 EDの列車紹介はJR九州「800系」、JR四国「2000系“南風”」、秩父鉄道「(C58 363)パレオエクスプレス」でした。
(文/雑賀洋平)

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