コミックマーケット開催100回目でビッグサイト帰還は既定路線? 着々と進むオリンピック後の準備

 来年3月に開催予定の「コミケットスペシャル6」。5年に一度開催されるこのイベントのおかげで、2015年は年に3度もコミックマーケット(以下、コミケ)があるという楽しい年になりそうだ。そんな中、その次に開催される2021年の「コミケットスペシャル7」の内容が早くも固まりつつあるとの情報が入ってきた。

 コミケットスペシャルは毎度、さまざまなテーマ設定がひとつの軸になっている。「コミケットスペシャル4」は“24耐コミケ”として、設営から開催までを24時間で完結させるという一日限りのイベントとして開催。「コみケッとスペシャル5」は、“地方での開催”をテーマに候補地を探し、茨城県水戸市での開催となった。

 そして、今回の「コミケットスペシャル6」は「OTAKUサミット」ということで、海外からの参加も広く呼びかけて準備が進んでいる。だが、今回はテーマよりも会場の設定が先行していた。今回の「コミケットスペシャル6」の会場は千葉県の幕張メッセだ。幕張メッセはかつて、あわやコミケ中止の事態をもたらしたコミケ幕張追放事件の舞台となった施設。そんないわく付きの施設を利用しなければならなくなった理由は、2020年の東京オリンピック開催決定によるものだ。

 東京ビッグサイトは東京オリンピックの会場として利用されることが決定済み。そのため、遅くとも2017年からの利用が不可能となる。その代替施設として利用できるのは、幕張メッセしかない。つまり、来年の「コミケットスペシャル6」には幕張の使用を前提としての試験運用という意図もあるのだ。

 だが、オリンピック後のコミケの状況は明るい。というのも、東京オリンピックのために東京ビッグサイトは増築。そして交通機関の整備も進む。準備会に近い関係筋は語る。

「東京オリンピック後の2021年には、コミックマーケットは記念すべき100回目を開催します。そこで100回目で華々しく東京ビッグサイトに帰還することにして、その前段として『コミケットスペシャル7』を開催して盛り上げるという構想が進んでいるんです」

 東京オリンピック後のビッグサイトだが、東7・8ホールの増築はほぼ決定。西館にはどのような形で建設すべきか、ビッグサイト側からは東京オリンピック後の優良顧客であるコミケ側への打診がなされているという噂も。いずれにしても、東京オリンピック後のコミケは痛車やコスプレ系のイベントも飲み込んで、さらに巨大に成長することとなりそうだ。

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