「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

年末年始こそ「少年ジャンプ+」の本領発揮!? アプリ雑誌ならではの利点で戦う「週刊少年ジャンプ」

――発行部数約266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1412_jump4_5.jpg「週刊少年ジャンプ」2015年4・5合併号(集英社)。

 今年最後となる、本日22日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年4・5合併号、表紙は「ジャンプ」のシンボルマークである海賊「ジャンプパイレーツ」を模したケーキを中心に、各作品のキャラクターが並んでいる集合表紙となっている。巻頭は第5回キャラクター人気投票の結果が発表されている『ONE PIECE』。今回の扉絵は、人気投票トップ10までのキャラをまとめたポスターとなっており、扉絵の上手さに定評のある『ONE PIECE』だけにファンにとってはうれしい贈り物となったかもしれない。

 今週の掲載順は、長期の人気作『ONE PIECE』に続いて、『暗殺教室』『僕のヒーローアカデミア』『火ノ丸相撲』『食戟のソーマ』と並んだ。これからアニメが放送される『暗殺教室』と『食戟のソーマ』、連載1年未満ながら大きな人気を獲得している『僕のヒーローアカデミア』『火ノ丸相撲』といった新進作品。連載期間の長短にかかわらず、人気の作品が多いのは頼もしい限りだ。一方で、今月の最下位は先週の浮上から一転、『ハイファイクラスタ』。その上には『Sporting Salt』『ジュウドウズ』と続いた。いずれの作品も、最近の号では下位に位置することが多くなってきているだけに、挽回に期待したい。

 今号の注目は、“年末ギャグ祭り”として「年忘れギャグ大乱闘!!」が掲載されている。連載作『食戟のソーマ』と『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』をそれぞれ作者が交代して既存の話を描き直す“ガチンコ描き合い対決”のほか、新人ギャグ作家による1ページ読み切り5本、兄弟誌「最強ジャンプ」とアプリ雑誌「少年ジャンプ+」連載作家の読み切りが掲載されている。昨年の4・5合併号でも、新人ギャグ作家たちのアンソロジー企画『新世代爆笑戦士集結!! ニューカマーギャグ祭!!』が開催されており、近年の「ジャンプ」の傾向のひとつである“ギャグへの注力”をうかがうことができるだろう。

 最後に、巻頭カラーページでは、4ページにわたって「少年ジャンプ+」の告知が大々的になされていた。「少年ジャンプ+」は200万ダウンロードを突破したアプリ雑誌だが、記事によると、さまざまな企画を盛り込みながら、年末年始も休まずに更新されるという。雑誌全般を含めた流通の問題もあり、「ジャンプ」はゴールデンウィークやお盆休み、年末年始が合併号となり、実質一週お休み。一方、アプリ形式であれば休配なども起こらないため、毎日の更新が可能となっている。“いつでも新しいマンガが読める”。アプリ雑誌の真価が発揮されるのは、まさしくこうした時期なのかもしれない。

(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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