裁判官が咎める場面も…ろくでなし子氏の勾留理由開示公判が開廷

1412_rokude_manki.jpgろくでなし子氏弁護団による記者会見の様子。

 女性器の3Dデータのわいせつ性をめぐって争われている、ろくでなし子氏の裁判。12月22日、勾留理由開示請求の公判が東京地裁で開かれた【註:「勾留理由開示公判」は、法廷で勾留理由について裁判官が説明、弁護士と被疑者が意見を陳述する】。ろくでなし子氏は24日に勾留延長満期を迎えるが、弁護団は「(わいせつ物頒布等の疑いで)起訴される可能性は高い」と述べた。

 ろくでなし子氏は意見陳述の中で「私は事実関係については争っていませんので、なぜ勾留されるのかわかりません。また、証拠隠滅のおそれと言いますが、私は私の活動を始めて以来、自分のブログやTwitter、Facebookなどで大々的に宣伝してきました。今さら隠滅のしようがありません」と、改めて容疑を否認し、勾留を批判した。意見陳述の中で、ろくでなし子氏は2回も「まんこ」と発言。裁判官が「その表現を止めないと意見陳述を続けさせない」と言う場面も見られた。

 公判後に行われた弁護団による記者会見によれば、公判になった場合に予想される争点について、弁護団は事実関係を争う予定はなく、法律的なものになると述べている。すなわち、わいせつ罪を定めた刑法175条の合憲性と、ろくでなし子氏の作品がわいせつに該当するか否かについてが争点となる。弁護団の山口貴士弁護士は語る。

「刑法175条が憲法違反じゃないかは、しつこくやっていく必要がある。これまでの裁判でも行われていることですが、やっていく必要があるでしょう。裁判官が『これを有罪判決にしたら恥ずかしいな』と思うところまで盛り上げていかないといけない。相変わらず長期戦になりそうなので、カンパのほうもお願いします」

 さて、12月3日の二度目の逮捕以降の出来事の中で、ひとつの疑問が。ろくでなし子氏の作品を展示していたとして逮捕された、女性向けアダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」の運営責任者・北原みのり氏の件だ。北原氏は6日に釈放されているが、これまでに得られている情報では「事実関係を認めた上での釈放」とされている。また、ろくでなし子氏の弁護団と北原氏の弁護団は別に組織され、互いに連絡を取っていないことも明らかにされている。

「それは弁護団からは申し上げることはできない。守秘義務もありますし、それによって弁護団の方針が動くことでもないので、この場で述べることではありません」(山口弁護士)

 山口弁護士は「これまで北原氏の弁護士と協議を行ったことはなく、方針の齟齬ではない。向こうの状況は報道以外では得ていない」と説明。その上で「北原さんの釈放を、ろくでなし子さんは喜んでいた」とも述べた。

 ろくでなし子氏の勾留延長満期は24日。この日までに釈放か起訴かが決まるわけだが、山口弁護士は「検察官から『略式命令に応じる気はないよね?』と、問うてきています。ゆえに、現時点では起訴する気なのだろうと考えています」と語る。

 裁判所の保釈窓口は年内は26日まで。24日に起訴されたとして、年内に保釈されるかも注目されるポイントとなっている。
(取材・文/昼間 たかし)

■ろくでなし子支援弁護団
http://ameblo.jp/rockdenashiko-bengodan/

■山口貴士弁護士twitter
https://twitter.com/otakulawyer

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