「グレート・リュウギーン」は大張正己デザイン! 第2のUSJ計画も気になる沖縄県エンタメ事情

 琉球銀行は12月30日より、新CMの放送を開始した。放送は琉球放送、琉球朝日放送、沖縄テレビのみだが、ネットでも配信しており視聴が可能になっている。新CMは同5日に制作発表したもので、新キャラクター「グレート・リュウギーン」によるアニメCMとなる。デザインしたのは大張正己さん。CMの監督・演出・作画も大張さんと、まさにロボットもので鳴らしているだけに期待できそうだ。そして、声も速水奨さんとツボを心得ているのが憎い。

 同銀行は2012年よりフォトリアルなCGで制作した「りゅうぎんロボ」でCMをシリーズ化してきたが、14年1月からは同じくCGで萌えキャラも2人登場し、7月には「琉海」「琉空」と名付けられた。このため「りゅうぎんロボ」が脇に追いやられる格好になっていたが、今回でパワーアップしたことになる。

 一方、25日から久米島の久米島博物館で始まった「被災地に心寄せて~球美の里2年の歩み」展では、宮崎駿監督が描いた絵が展示されている。12年から福島の子どもたちを受け入れている保養施設「沖縄・球美の里」を描いたものだ。

 そのほか、沖縄のアニメというと、最近では12年に第1期、翌13年に第2期が放送されたショートアニメ『はいたい七葉』がある。制作会社は東京にあるパッショーネだが、放送されたのは琉球朝日放送と、沖縄ローカルのアニメだった。後にAT-Xでも放送されており、沖縄以外でも見ることができた。

 また、特撮では『琉神マブヤー』や『ハルサーエイカー』がある。前者は琉球放送の企画で、08年から6シリーズ制作、12年に『琉神マブヤーTHE MOVIE~七つのマブイ~』も公開された。後者は沖縄テレビ放送の企画で11年から2シリーズ制作、15年に『ハルサーエイカー THE MOVIE エイカーズ』の公開が控えている。

 アニメスタジオとしては、12年にゴンゾが孫会社として宜野湾市に沖縄ゴンゾを設立。また、うるま市には、09年に拠点を東京から移したソラティアがあった。ソラティアは11年に『島んちゅMiRiKa』を制作。この『島んちゅMiRiKa』は、沖縄県観光商工部産業政策課の企画で、テレビシリーズまで制作される予定だったが、実際に放送された30分の特別版のみで納品がストップした。

 行政の出資による作品としては、ショートアニメ『バナパラ♪』もある。沖縄県産業振興公社が11年に設立した基金「沖縄文化等コンテンツファンド」の第1号案件として制作され、沖縄テレビのバラエティー番組『ゆがふぅふぅ』内で放送されている。この『バナパラ♪』以降、これといって大々的にほかの案件の話を耳にしないが、ファンドの公募は続けられている。現在は第20期の募集が行われているので、興味のある人は条件を満たした上で応募してみるのもいいかもしれない。

 そして映画方面では、7月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)による大阪に次ぐ第2のパーク建設が明らかになったことや、8月によしもとクリエイティブ・エージェンシーの支援により日本最南端の映画館こと沖縄県のシネマパニック宮古島を、よしもと南の島パニパニシネマとして存続させることなどでも話題になっている。

 USJや東京ディズニーランド・ディズニーシーのほか、映画を扱った大型テーマパークとしては、03年に福岡でパラマウント・ムービー・スタジオ・パーク・ジャパンの建設計画が持ち上がったことがあるが、07年に地権者会が解散するなどで頓挫している(大阪でも09年、この件とは別にパラマウント関係の計画があった)。

 この第2のUSJについては、場所は名護市のネオパークオキナワ、18年5月の開業を目指すと具体的である。11月の沖縄県知事選挙で菅義偉官房長官が国による支援に言及するなどで白熱しており、東京・大阪に次ぐ規模となるかどうか、今後も動向が気になるところだ。
(文/真狩祐志)

■琉球銀行
http://www.ryugin.co.jp/
沖縄・球美の里
http://kuminosato.net/

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