グリッタ嬢復活に、皇帝がトッキュウチェンジで…急展開ってレベルじゃねーぞ！ な『トッキュウジャー』第40駅

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――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー！　これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー』
第40駅「誰があいつで　あいつが誰で」

『烈車戦隊トッキュウジャー』公式HPより。

【今週の極私的見どころ！】
　まさか、そんなとこまで伏線とは！　油断できない小林靖子脚本術!!

　本編をご覧になった方はご存知の通り、今回ある人がトッキュウ6号（演：長濱慎）にトッキュウチェンジするのが、大きな見せ場のひとつになってます。まあワゴンさん（CV：堀江由衣）も言ってましたが、第17駅ではチケットくん（CV：山口勝平）が6号にトッキュウチェンジしたくらいだから、アプリチェンジャーを使えば誰だって……って、ギャグだと思ってスルーしてましたよ、そんな細かい描写。まったく小林靖子の脚本は一分たりとも油断ができねぇ。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

　シュバルツ将軍（CV：壤晴彦）と組む、と宣言した明がトッキュウ6号に変身し、ライト（演：志尊淳）たちへと襲いかかる。トッキュウジャーの面々も変身して応戦するが、明の真意がわからず反撃ができない。「シュバルツの狙いは皇帝ゼット（演：大口兼悟）だ。お前たちに損はない」「損とか得とかじゃない。お前が本気でレインボーラインを抜けたいわけないだろう！」ライトが必死にかけた言葉も空しく、怪人態であるザラムに変化した明は、シュバルツと共に専用クライナーで去っていった……。

　むむむ、前回ラストからのトッキュウジャーらしからぬシリアス展開に、ネットでは放送開始直後から「悪ぶる明」「明のくせにシリアスなんて生意気だ」「（放送前のコーナーでは）あんなに仲良くじゃんけんしてたのに」と、明の態度に戸惑いがちな意見が多数。

　そんな中、明とトカッチ（演：平牧仁）の会話「お前たちが、このまま引けば問題ない」「そんな明くんと一緒じゃなきゃイケないよ」に、「いただきました！」「トカッチ、朝からおかずがいっぱい」とか、シュバルツが「ザラム、行くぞ」と明をトッキュウジャーから引き離そうとすると「今度は明とトカッチとシュバルツの三角関係きたーー」などと、まったく視点がブレない女子の皆さまの胆力はステキです。それでも引き止めようとするライトたちに「なぜ、お前たちが騒ぐ？　これは俺のことだ。お前たちは今まで通り、あまり変わらん」と尋ねる明……うーむ、今まではギャグだった空気を読めない性格がここに来てズシンと重たい要素に。このネタとシリアスの表裏一体っぷり、さすがはアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』のシリーズ構成も務める靖子にゃんの本領発揮です。

　仲間がいなくなれば寂しい、ライトたちには当たり前のことがシャドー怪人だった明にはわからないのです。いえ、たとえ自分は寂しいと思っていても、相手がどう感じているか確かめる術を知らない……本当に、まさか明でこんな切ない思いをさせられる日が来ようとは予想だにしてませんでしたよ。何がなんでも明を連れ戻すと決意したライトたちは、明とシュバルツの乗ったクライナーを追跡することに。

　その頃、キャッスルターミナルでは、皇帝ゼットに取り込まれたはずのグリッタ嬢（CV：日高のり子）が実体化していました。ノア夫人（CV：久川綾）は、これ幸いと我が娘を皇帝ゼットから引き離そうとしますが、なんと当のグリッタ嬢がそれを拒否。またグリッタ嬢から入れ替わった皇帝ゼットの一撃によって、ノア夫人はキャッスルターミナルからたたき出されてしまいました。

　そこにシュバルツとザラムと化した明が専用クライナーで突入！　皇帝ゼットへ戦いを挑みます。明はここでまさかの「トッキュウチェンジ！」。闇の力が弱まっている今、レインボーラインの力なら無敵の皇帝ゼットに対抗できるかもというシュバルツの作戦だったのです。「貴様がザラムを連れてきた理由はこれか」。ここに至って知略でシュバルツに大きく遅れをとったネロ男爵（CV：福山潤）。中の人から、当初はルルーシュ（『コードギアス　反逆のルルーシュ』の主人公）っぽいキャラかと思っていましたが、どうやらどこまでも真面目な忠臣キャラでいく模様です。一時は優勢に立ったものの、皇帝ゼットがラオウ（『北斗の拳』）の天将奔烈並の闇の力を放出し、あっと言う間に形成逆転。しかし皇帝ゼットは何を思ったか、明をそのまま皇帝用クライナーに乗せて、キャッスルターミナルから走り去っていきました。

 
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