最後はみんなで“元気玉”!?  「ごみどらま」と評され、最終回もツッコミどころ満載だったドラマ『地獄先生ぬ~べ~』

2014.12.17

――たびたび物議を醸す、アニメやマンガの“実写化”……。このコーナーでは何かと注目を浴びるドラマ『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ)をレビュー。これさえ読めば、気になるあらすじから評判までがまるわかり!?※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

『地獄先生ぬ~べ~』公式サイトより。

■『地獄先生ぬ~ベ~』第10話(最終回)
ぬ~べ~VS覇鬼。いよいよ最終決戦!! 鬼の手を失ったぬ~べ~に、容赦ない攻撃が襲い掛かる。そして、ぬ~べ~と無限界時空が迎える別れとは? ぬ~べ~たちの最後の戦いが幕を開けた!公式サイトより)

これまでのあらすじはこちら

【今週の見どころ】
・最終回は皆の力で! 主要キャスト渾身の“元気玉”。
・父を殺した覇鬼、成仏したはずの美奈子先生と談笑するぬ~べ~。
・これが本来の姿!? ぬ~べ~が小学校に赴任。

 いよいよ最終回を迎えたドラマ『ぬ~べ~』。物語はぬ~べ~(演:「関ジャニ∞」丸山隆平)の左手に封印されていた覇鬼(演:坂上忍)が開放されてしまうところから始まります。覇鬼が抜けたぬ~べ~の左手はただの左手に……。ちなみに原作のぬ~べ~は、(鬼の手になる前の)覇鬼との戦いで左手を喪失し、その代わりとして鬼の力が封印されているので、ドラマを見て「なんで左手あるの?」と違和感を感じた人もいたのでは。

 前回の覇鬼の弟・絶鬼(演:「Hey! Say! JUMP」山田涼介)との戦いで消耗し、気絶していたぬ~べ~。学校の保健室で目を覚ますとそこには律子先生(演:桐谷美玲)とゆきめ(演:知英)の姿が。おお!? ぬ~べ~をめぐってキャットファイトがはじまるか!? と思いきや、仲良くこれ以上ぬ~べ~に戦わないでと説得。ですが、覇鬼が街に放たれてしまった今、ぬ~べ~は戦わなくてはなりません。

 一方、ぬ~べ~の意識が戻ったと生徒から聞いた玉藻先生、静かに笑みを浮かべていました。しかし、ぬ~べ~にありがとうと言われると「なぜ感謝する」とひと言……最後までツンデレ! 絶鬼との戦いで、一時は皆を裏切ってしまった玉藻先生。その後ろめたさから、思わず走り逃げてしまいます。すかさず「玉ちゃん!」と追いかけるぬ~べ~。先生組の青春劇(!?)がはじまりました。「あなたたちの言葉は今の私を苦しめるだけ」と、恋する女子みたいな言葉を言う玉藻先生。ぬ~べ~に「人間の心を理解すれば、あなたのような力を得られると思った」と言いつつも、まだそれが理解できず苦しんでいるよう。けど、苦しんでいる今の姿こそが人間の心を理解しつつある証拠なんだよ、玉ちゃん! なんて思ったり。

 鬼の手をなくしたぬ~べ~は、覇鬼と戦うため玉藻先生に協力を願います。そんな時に現れたのは巨大な覇鬼の手! 例えるならば、サイズ感は任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ』に登場するマスターハンドのような感じでしょうか……。ぬ~べ~はやめろということしかできず、助太刀に入った玉藻先生とゆきめもボロボロにされてしまいます。大暴れし「本当の絶望の景色を見せてやる」と言い去る覇鬼ですが、これまでの覇鬼のイメージのせいなのか、どうしてもどこかコミカルに見えてしまいました。ラスボスにするなら、キャラ作りを間違えてしまったような気もします。

 そして、たびたび展開の雑さが見られた本作。最終回も炸裂しました。「本当の絶望」という覇鬼の言葉に、狙いは無限界時空(演:高橋英樹)と気付く玉藻先生。そのころ、童守寺でいずな(演:山本美月)と和尚(演:マキタスポーツ)の看病を受けていた時空に覇鬼の魔の手が。ぬ~べ~もそこに駆けつけますが間に合わず、時空は息を引き取ります。この部分を約4分で描くとは……ネットでも「雑すぎ」といった突っ込みが見られました。

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