【アイドルオーディションの裏側】「オーディションは受かった後が大事」 事務所、雑誌、応募者…それぞれの思惑に迫る

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■「中途半端な子入れないで」既存のメンバーは立場逆転も覚悟！

――最近は、ショーのようにしてしまうオーディションが多くある印象ですが、そういった早くからメンバーを知ってもらうというプロモーション上の狙いもあるのですね。

O氏　たしかにあると思います。でも、アイドルカレッジの場合、“育成”をテーマしているアイドルなので、もともと公開授業【編注：お笑いや演劇といったレッスン風景をファンに見せるイベント】を行っています。だから、今回はオーディション部分の“育成”を見せてみようと思いました。今まではオーディション部分はまったく見せていなかったのですが、彼女たちはデビューまでに厳しいダンスの練習をしているんです。やはりメジャーアーティストとしてのクオリティーを保つため、昨日今日スカウトされた子ができるようなレベルのものはやっていないので。

――そうすると、オーディションの過程をみせることは、アイドルカレッジさんのコンセプトとも合致していたのですね。

O氏　そうですね。この仕事は勝負強さや忍耐力がいると思うのですが、本当のやる気や勝負強さをみるには、時間をかけてないとわからないと思うんです。アイドルカレッジは、来年に大きなステップアップをしたいので、ある程度、できる素材を求めたいというのがあります。だから、今回のやり方は、アイドルカレッジの育成というコンセプトにもマッチングしたのではないかと思っています。

――このオーディションでは、かなり慎重にメンバーを選んでいるようですが、既存のメンバーは今回のオーディションをどのように見ているのですか？

M氏　難しいですよね。喜んではいますが、やはり自分の立ち位置も危なくなるので。

O氏　いい子が来ちゃうと、抜かされるからね。

M氏　でも、いい子が入ることによって、グループが大きくなったり、お客さんが入ったりするのであれば、彼女たちは自分たちの立場があやうくなることも覚悟をしているようです。中途半端な子は入れないでほしいと、メンバーからもすごく言われています。『月刊デ☆ビュー』さんに掲載されたインタビューでも、生半可な気持ちの人は応募しないでほしいと話していたので、メンバーたちにもそういう思いがあるのかもしれないですね。

O氏　メンバー自身も厳しいことを言っていますが、仲間になる以上は、現状維持ではなく、上を目指すための仲間がほしいわけです。だから、グループが大きくなれば、出られるところは増えるので、新しいメンバーが来たことによって立ち位置が変わってしまうことがあっても、仕方ないと考えているようです。アイドルは実力の世界ですからね。でも、メンバーそれぞれに個性があることも、アイドルカレッジのひとつの売りでもあります。一番がいっぱいいるグループではないですが、逆に言うと、クラスで二番三番の子たちが多く、そういう子を集めているというところでは、かつてのモーニング娘。さんに近いところがあるのではないかと思います。

――アイドルカレッジさんには、ほかで芸能活動をしていた子がメンバーになるケースが多いように思えます。ほかのアイドルから見ても、アイドルカレッッジさんは、自分のステップアップになるグループという位置づけにあったりするのでしょうか？

M氏　それはあるかもしれませんね。芸歴がある子が、今も何人かメンバーにいます。よく面接で言うのですが、この芸能界はピンで活躍するのは難しいじゃないですか。グループ名が先行して、「どのグループの誰」と言うと仕事をもらえたりする世界なので。そういう意味では、アイドルグループが芸能界にとっても大きな存在になってきていると思います。だから、芸歴があっても、まずはアイドルをやりたいという子がいるのは、そうした背景があるのかなと思いますね。

――だから、今回のオーディションにも多くの応募者が集まったのですね。

M氏　でも、本当に大事なのは受かった後なんですよね。だから、できる限り受かった後の道を明確にしたので、受ける側からしたら、すごく親切なオーディションなのではないかと思いますね。
（取材・文／桜井飛鳥）

■アイドルカレッジ　オフィシャルサイト
http://idolcollege.com

■12月3日発売　Newシングル「トゥルーエンド プレイヤー」
http://stand-up-project.jp/ic02.html

■アイドルカレッジワンマンライブ5th Anniversary STAGE～あの日の夢よりもっと大きな夢を追いかけて～目指せ1000人
日程：2014年12月13日（土）
会場：よみうりホール
時間：OPEN16:00／START16:30
全席自由：4,000円
※整理番号順 ※当日券500円増
プレイガイド：イープラス http://eplus.jp/

 
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