増殖する“萌えオナホ”業界の苦労とは!? フィギュア付きオナホを生み出した「G PROJECT」に聞いてみた

増殖する萌えオナホ業界の苦労とは!? フィギュア付きオナホを生み出した「G PROJECT」に聞いてみたの画像11/12フィギュアとオナホールをセットにした「Plug-Doll AYANO」。
“萌えオナホ”の新地平を切り開くか?

 気がつけば、オナホールはエロスを楽しむ男子にとっての必須アイテムとなっていた。いや、最近じゃ10代後半の性欲旺盛な世代は「18歳になったら、堂々とオナホールが買える!」と18歳の誕生日を心待ちにしているという話も聞く。そんなオナホールの中で、特に存在感を高めているのは、オタクな人々が喜びそうな可愛いイラストを用いた楽しげな“萌えオナホール”である。オリジナルからパロディまで、萌えオナホールは今や一つのジャンルを作り上げている。

“萌えオナホ”のパッケージをまとめた書籍『二次嫁HOLEパッケージ大図鑑』(総合科学出版)までもが出版されるほどなので、その人気は推して知るべし。そんなオナホールの世界で、今年7月にリリースされ話題を呼んだのが、フィギュア+オナホールセット「Plug-Doll AYANO」だ。このアイテムは、オナホールにSFテイストの世界観を提示し、可愛いフィギュアまでセットになったというもの。そんなアイテムを世に送り出したアダルトグッズブランド・G PROJECTへの取材から見えてきた、萌えオナホールの業界事情とは?

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増殖する萌えオナホ業界の苦労とは!? フィギュア付きオナホを生み出した「G PROJECT」に聞いてみたの画像2「NUKO-NUKO」シリーズ

「イラストはG PROJECTのブランドイメージに欠かせない要素だと考え、かなり気を使っている部分です」

 そう語るのは、G PROJECTのプロデューサー若杉翔太さんだ。立ち上げから3年になるG PROJECTでは当初からイラスト押しをコンセプトとしていた。そして既に18禁イラストで活躍している絵師だけでなく、18禁イラストを描いたことのない絵師も含めて、商品の価値を高めるイラストをお願いしてきたという。ただ、それは簡単なことではなかった。「これは!」と思った絵師に仕事を依頼して受けてくれる割合を聞いたところ、次のように語った。

「最近は受けていただけるようになりましたが……これまでの打率は一割くらいですね(笑)」(若杉さん)

 現在、開発チームのメンバーは4人。日々、様々な資料を読み込んで、商品にピッタリの絵師をリサーチしているそうだ。

「以前はアダルトグッズのお仕事に抵抗のある方も多かったのですが、最近は受けていただけることが増えています」(若杉さん)

 その背景には、萌え系のアダルトグッズが増えたことがあるという。それと同時に「ブランドが浸透してきたから」と、若杉さんは自信を示す。ブランドイメージだけでなく、商品そのものの品質の信頼性も重視しているポイントだ。

「オナホールはすべて日本製ですし、材質も安全安心な素材を選び抜いています。他社よりも高品質だと思っています」(若杉さん)

 さて、そんな情熱溢れるブランドから誕生した、冒頭でも触れたフィギュア+オナホールセット・Plug-Doll AYANO。この開発の背景にあったのは、オナホールを一歩先に進めようという「夢」である。

増殖する萌えオナホ業界の苦労とは!? フィギュア付きオナホを生み出した「G PROJECT」に聞いてみたの画像3「Plug-Doll AYANO」は、“武器が替わるとカラーリングも替わる”という、あのお約束に基づいている。画像は「02 Plugged Driller」。

「本体以外の部分でも勝負できるのではないかと考えて、某アニメ作品のようなフィギュアが活躍している姿をイラスト化し、世界観を文章で提示してみたんです」(若杉さん)

 商品パッケージやサイトにも記されているが、この世界観とは以下のとおり。近未来の日本では小型玩具ロボット・Plug-Doll(プラグ・ドール)が普及していた。そんな中、ついにとある研究機関が小型フィギュアロボットの制御系に新型自慰用ホール『Plugged-GEAR(プラグド・ギア)』を直結。フィギュアロボットを絶頂させて楽しむという恐るべきシステムを開発したのだった……。あと10年か20年待てば実現しそうな夢のある設定だ。これまでの萌えオナホールは、オナホールの中では新規性を持ちながらも既存のジャンルの延長線上にあるものであった。ところが、そこにフィギュアとストーリーを導入することで、「その世界で遊ぶ」という本来の使用方法とは異なる意味を持たせることができたわけである。

 フィギュア付属のセットとなったため、通常のオナホールよりも高額になったなどの課題は残ったが、それでもオナホールがまだまだ進化できるグッズであることを示したのは、間違いない。

増殖する萌えオナホ業界の苦労とは!? フィギュア付きオナホを生み出した「G PROJECT」に聞いてみたの画像4人気の「Ju-C」シリーズ

 そんな夢の溢れるブランド・G PROJECTだが、目下の目標としているのは、もっと幅広い世代にオナホールを愛用してもらうことだそう。

「現在のユーザーは30代から40代がメインです。イラストに気を使ったことで、18歳以上……20代の若い人たちにも認知されてもらえるようになりました」(若杉さん)

 ちなみに、同社で売れ筋の商品を聞いてみると、若い世代にもオススメかつ特に高い人気を得ているのが、内部にリングを仕込んだオナホール「NUKO-NUKO」シリーズと「Ju-C」シリーズだ。どちらもリングを内蔵し刺激を強化した製品なのだが、前者は、文字通りのふわとろ系。後者は、そこにリングの当たっている感覚を強めたもの。どちらかというと刺激はソフト系。そう記すとオナホ初体験~初心者ユーザー向けと思われそうだが、そうじゃない。ちょっと握力も強めにしたり刺激が強めじゃないとダメになった30代より上のユーザーは、むしろ、ソフトな感覚を時間をかけてじっくりと楽しめるわけである。

 しかし、30代も半ばを過ぎた筆者。時間をかけて楽しむほど勃起力が継続できるか……。そんなどうでもいい心配をする筆者に、若杉さんはクリスマスに発売される新商品『GPROSUPPLEMENTトナカイ』を薦めてきた。なんでもトナカイの角を配合し、一日一粒で「雄々しくそそり勃つ」のだとか。

 これまで考えもつかなかったコンセプトを、常に生み出そうとするイノベーション志向。そして、あらゆるチャンスを逃さず自信を持って商品を売ろうとする意識(笑)。萌えオナホールを軸とした“萌え+アダルトグッズ”の世界は、フロンティアなのだと感じた。
(取材・文/昼間 たかし)

■G PROJECT
公式サイト:http://www.gpro.jp/top.html
イメージキャラクターの、オオカミ少女・ピュッピュちゃん(処女)の活躍するコンテンツは必見(笑)。

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メーカー別に、精緻なデータと共にまとめられていて、何気に資料価値が高いです。

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