「アイドルオタカッコいい！」　V系バンドと対バンした仮面女子を見たバンギャの反応が意外だった!?

　自己紹介では、ほかのメンバーに混じって何の違和感もなく「月村麗華です、夜露死苦！」とあいさつする月村麗華。彼女に捧げられる紫色のサイリウムの多さといい、“元メンバーの1日限定復活”という事情を知らない人から見れば、まるで超人気メンバーのよう（決して、麗華さんの人気がないと言っている訳ではないよ！）。月村麗華が、「実はマネージャーなんです！」と告白すると、「え!? かわいい〜！」とフェストバンカーの女の子たちから驚きの声も上がったほどだった。

　そして、ライブでは「シンデレラ」でおなじみのダイブを川村虹花と披露！ パフォーマンスが衰えてないなーと思って見ていたが、MCに入る度に水を飲む月村麗華の姿が……。「真・アドベンチャー」で曲が止まるというハプニングが起きた際には、水を飲むだけでなく、ファンから扇子を受け取り、休憩モードでパタパタあおぐ姿も………。メンバーからは、「（音が止まっている）今、ちょっと“おいしい”って思ってるでしょ！」とつっこまれる始末だ。

　そんな月村麗華だったが、ダンスを覚えるのが一番大変だったという「アリスの時間」を無事踊りきり、ライブは「大冒険☆」「全開☆ヒーロー」「夏だね☆」と鉄板の盛り上げ曲を歌い上げて幕を閉じる。仮面女子のライブでは、最後に「やっぱ○○だね！」（○○には、ユニット名やそのライブで注目されたメンバーの名前が入る）とファンが叫ぶお約束があるが、今回は“仮面女子”としての2マンライブにもかかわらず、「やっぱ“アリス十番”だね！」と叫んだところは、古参ファンの月村麗華への愛情を感じた（もちろん、「やっぱ麗華だね！」も叫んでいますよ！）。

■バンギャに認知されていた仮面女子

　今回は、ビジュアル系バンドとアイドルによる異色の2マンライブだったが、フェストバンカーたちも途中で帰ることなく、仮面女子のステージを楽しんでいたのが印象的だった。ビジュアル系バンドのファンは、地下アイドルのライブを見てどう思ったのか。そもそも、仮面女子を知っていたのか。

　実は、2012年のイナズマロック フェスの予選でFEST VAINQUEURと出会っている仮面女子。終演後、フェストバンカー20人に声をかけてみたら、今回初めてFEST VAINQUEURのライブを見に来たという人以外は全員、仮面女子を知っていた。SIDの「妄想日記」のカバーも知られていて、“V系とコラボするアイドル”という認知もされていたようだ。そして、仮面女子との2マンライブについても、「仮面女子は激しいパフォーマンスをすると聞いていたので、楽しみだった」「V系ファンにはアイドル好きも多いし、アイドルとコラボをするV系バンドもたくさんいるので、アイドル界との交流が進むきっかけになったらうれしい」と、2マンライブの話を聞いた時から歓迎していたと話す。

　実際の仮面女子のライブも、「メンバーのダンスがうまい」「楽しいライブだった」と大好評。さらに、ステージからダイブするメンバーをキャッチしたり、メンバーがゴムボートに乗って観客の海を航海するパフォーマンスで、メンバーを乗せたゴムボートを運んだりするメンバーとファンの姿を見て、「メンバーとファンの仲がよくてすごい」と賞賛。そして、「ファンがほかのファンに肩車されていたのが（リフトのこと）カッコよかった」など、初めて見るアイドルファンのパフォーマンスがカッコよかったと話すフェストバンカーも多かったのが印象的だった。