「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

ウェブ版では“メディアミックス前提”の試みも…気になる「週刊少年ジャンプ」の新たな展開

――発行部数約266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1411_jump1.jpg「週刊少年ジャンプ」2015年1号(集英社)。

 本日12月1日に発売された「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)は、2015年版に突入。2015年1号の表紙と巻頭カラーを飾るのは、新連載第三弾となる『学糾法廷』だ。本作は、『ヒカルの碁』や『DEATH NOTE』、『バクマン。』などで知られるマンガ家・小畑健が「漫画」を務め、「原作」を新人の榎伸晃が担当している。本作は、小学校に独自の裁判制度“学級法廷制度”が導入された世界を舞台にした、異色の裁判モノ。ベテランマンガ家と新人タッグの活躍に注目が集まっている。

 今週の掲載順では『学糾法廷』に続いて、『僕のヒーローアカデミア』『ONE PIECE』、連載2話目の『E-ROBOT』、『ハイキュー!!』『暗殺教室』と、新進から中堅どころまでの人気作が並んでいる。ちなみに、本日発表された「オリコン2014年年間“本”ランキング」の「コミック・シリーズ別TOP30」外部参照では、第1位の『ONE PIECE』が1188万5957部[推定売上部数/以下、同]、第2位は1172万8368部で『進撃の巨人』(講談社)、続く第3位には『ハイキュー!!』が828万3709部という並びに。このほか、TOP30以内には、連載終了済みの『黒子のバスケ』『NARUTO-ナルト-』、「ジャンプ」連載中の作品では『暗殺教室』『ニセコイ』『BLEACH』『食戟のソーマ』『銀魂』がランクインし、その強さを見せつけていた。掲載順と比較してみても一定の関連性が見て取れるだろう。

 また、今号では「ジャンプ」に掲載されている「アニメシナリオ大賞」外部参照の告知に注目。これは、「ジャンプ」のウェブ&アプリ版である「少年ジャンプ+」とアニメ専門チャンネル「アニマックス」によるシナリオ公募企画だ。応募要項によると、大賞作品には賞金と共に「少年ジャンプ+」でのコミック化と「アニマックス」でのアニメ化が約束されているという。「ジャンプ」本誌はアンケート主義で知られ、人気がない作品は打ち切られると言われている。そのため、実際に人気が出るとは限らない“メディアミックス前提”の展開は難しいと考えられるが、今回、自由度の高い「少年ジャンプ+」の誕生によって、こうしたメディアミックス前提の企画が可能となったことがうかがえる。「少年ジャンプ+」の誕生と共にβ版が公開された、ウェブ投稿/公開サービス「少年ジャンプルーキー」(11月27日にプレオープン済)などを始め、新たな試みを続ける「ジャンプ」の動向から目が離せそうにない。

(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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