ドキドキ潜入捜査は実在しない…!? 恋愛ドラマアプリ『恋人は公安刑事』が描く公安警察のリアリティを検証

1412_koan.jpg恋愛ドラマアプリ『恋人は公安刑事』公式HPより。

 11月4日に、京都大学で発生した公安警察の学内への侵入事件。学生運動を監視する京都府警の公安担当刑事が大学構内に無断で侵入して学生に取り押さえられるというこの事件で、普段はメディアに登場しない公安警察という名称が幾度も報じられることとなった。

 そもそもの問題である“大学の自治”とは別に、この事件を契機に学生運動界隈の若者に妙な注目を集めているのが、株式会社ボルテージの制作した恋愛ドラマアプリ『恋人は公安刑事』だ。株式会社ボルテージの恋愛ドラマアプリは、さまざまなシチュエーションでイケメンたちとの恋愛ドラマが体験できるというもの。中でも『恋人は専属SP』は、2009年のリリース以来、高い人気を誇るコンテンツなのだとか。そして件の『恋人は公安刑事』には、『恋人は専属SP』に登場したイケメンキャラたちも登場する。

 そんな『恋人は公安刑事』で展開される物語は、憧れの女性刑事を目指す「アナタ」が、公安警察学校にて教官である公安刑事との厳しい訓練や潜入捜査、そして恋の日々を送るというもの。

 学生運動の取材記事も書いている筆者から、『恋人は公安刑事』に登場する公安警察への感想を述べよう……ねえよ! 公安がこんなイケメンだらけなわけねえ! という野暮なツッコミは止めておこう。とはいえ、公安警察で潜入捜査なんて手間のかかる手段はまずあり得ない。それよりも、ターゲットとなる組織のメンバーを金や女などのさまざまな手段でスパイ化するほうが効率的だし、予算の獲得にも便利である。

 ちなみにリアルな話だと、公安はスパイ化工作にあたって対象者の趣味嗜好を丹念に調べるそうで、相手の趣味仲間を装って近づき、親交を深めて断りにくい関係を築いてから「実は……」と切り出すことが多いらしい。ただ、対象者が“女好き”だと判断したら、最初から相手のタイプの女性を「スパイになりませんか?」と近づける場合もあるとか……(伝聞なので真偽に自信なし)。

 いずれにしても、真実からはほど遠いこのゲーム。ところが、お試しで第一話をダウンロードしてみたところ、意外にも面白い。女性ユーザーは“疑似恋愛”を楽しみながら進むのだろうが、男性視点だと次々と起こる出来事に「ねえよ!」とツッコミながら、楽しめてしまうのだ。も、もしや、すでに何かの工作にひっかかっているのか? とはいえ、思わず課金してしまったのは、ここだけの話にしておこう……。
(文/昼間 たかし)

■『恋人は公安刑事』
http://koi-game.voltage.co.jp/works/sp2/

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