科学の力で人気アイドルになれるかも!? 大学教授が教えるアイドルのための心理的戦略とマーケティング手法

1411_litomath.jpgリトマース公式サイトより。

 11月23日放送の『所さんの目がテン!』(日本テレビ)では、6月に番組企画で結成されたアイドルグループ「リトマース」に注目。彼女たちは“理系女子アイドル”をコンセプトにしたアイドルなのだが、実は全員が同番組スタッフ。番組では、科学の力で素人を人気アイドルにするというテーマの第2弾「科学の力で固定ファン獲得大作戦」を放送し、実際にリトマースが科学の力で人気をつかんでいく様子が見られた。

 今回も、前回に引き続き広告マーケティングの研究をする日本大学芸術学部放送学科の兼高聖雄教授、対人関係を研究する社会心理学の専修大学人間科学部・文学研究科の下斗米淳教授の2人が科学的な見地からアイドルがすべき行動を指導。そのポイントを以下にまとめてみた。

■アイドルのグループ名には由来やストーリー性をつける
 兼高教授曰く、アイドルの名前にはファンが語りたくなるような由来やストーリー性が必要だという。リトマースもそれを踏まえ、グループ名をリトマス試験紙(Litmus)と数学(Mathematics)を併せた造語(Litmath)にし、また「裏方なのにアイドル」という意味も込めていた。

■写真撮影は体を斜めに!
 正面から人物を撮影すると成熟した印象を与えるが、首を傾げるなど身体の左右対称が崩れると幼く、そしてかわいく見えるという(下斗米教授)。

■アイドルの人気作りにファンを参加させる
 最近流行している、製品の開発段階から客の意見を取り入れる「参加型マーケティング」はアイドルにも応用できる。リトマースもTwitterなどで集客のアイディアを募集した。このような手法は、ファンに「自分が育てたアイドル」という感覚を持たせることができるのだとか(兼高教授)。

■ファンには心理的反発を抑えるアピールを
 Twitterなどでファンに自己アピールする場合、「私のファンになってくれなきゃヤダ」と強制的な印象を与えるよりも、「私のファンになってくれたらうれしいな」と言い、本人に選択の余地を残すほうが、心理的反発を抑えられるという(下斗米教授)。

■未熟なダンスは視覚的な効果でカバー
 ダンスが苦手なメンバーがいても、メンバー全員がステージ上を前後左右に動くフォーメーションを取り入れれば、視覚的効果を得てダンスができている印象を与えることができるのだとか(PASSPO☆などの振付を手がける振付師・竹中夏海)。

■握手は相手が手を差し出すのを待つ
 握手会で、ファンが手を差しのべる動作に応じて自分も手を出すという手法をとれば、相手に自分の行動を受け入れてくれる印象を与えることができるという(下斗米教授)。その方法をとった彼女らと握手したファンは「推したくなる」と高評価していた。

■“あるあるネタ”で共感を得る
 東京工業大学の学園祭のステージに参加し“理系あるある”を披露したリトマースは、理系の生徒たちの共感を得ることに成功。これは、共通の話題を聞くことで、相手が同じカテゴリーの仲間だと認識する「ソーシャルアイデンティティー」という現象を利用したものだ(下斗米教授)。

 兼高教授によると、単独ライブに100人の客を集めるには、ライブ中心に活動するアイドルだと1年はかかるという。しかし、リトマースは科学の力を使い、2週間で100人の動員に挑戦。その結果、ミックスやケチャといったオタ芸を行うファンら116人が集結するという成功を収めた。

 科学の力で、素人の急造アイドルでも100人規模のライブができることを証明した番組。今後、今回紹介された理論などを意識して、売れているアイドルにもこの手法が取り入られているか注目してみるのも面白いのかもしれない。

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