西島秀俊の結婚に嘆く腐女子たち… 腐女子がアラフォー俳優に“萌える”ワケ

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 おそらく腐女子たち―――というより、腐女子のように何かをこじらせてしまった女性たちは、“ひと癖ある男”が好きなのだ。加齢と、着実に積んできたキャリアにより、酔いも甘いも噛み分けた大人としての風格をそなえていたり、多少のことでは動じないような頼もしさを感じられたり、中年男性だからこそ醸し出せる独特の色気を放っていたり……。反面、アラフォーでありながらしばしば見せるお茶目な一面、かわいらしい一面に“ギャップ萌え”を感じてしまうことも少なくない。

そして「独身」―――それはあまりにも、あまりにも強力な“萌え要素”のひとつである。

 同世代の男性には結婚し、所帯を持っている人も少なくない。まして、どう考えても魅力的である彼らが、アラフォーで未だ「独身」。独り身である彼らの纏う「まだ誰のものでもありません」オーラは、ファンにとって、そしてファンの腐女子にとって、垂涎モノの属性なのだ。アラフォー独身俳優からたちのぼる馥郁とした香りに、女性たち(腐女子含む)は抗えない。

腐女子とて、最初から掛け合わせようと思って好きになるわけではない。

「やだ! 素敵!」という思いが「やだ! 掛け算しよ!」に繋がるだけだ。「彼の隣に男を置きたい」「彼に男と仲良くしていてほしい」「彼に男とくんずほぐれつ、持ちつ持たれつしてほしい」という腐女子の欲望の源にあるのは、俳優の持つ抗いがたい魅力であり、俳優に惹かれる腐女子自身の情熱なのである。

 そして腐女子にも、腐女子でないファンと同様に、俳優の結婚を祝福する人もいれば、泣き崩れる人もいれば、出家を考える人もいる。共通しているのは、みな愛ゆえに振り回されてしまうということである。

私は、「ファンなら結婚を祝福して当然!」とは思わない。

 結婚した俳優に対して落胆したり、複雑な心境を抱いたり、結婚をきっかけにファンをやめたりするのも自然な反応だ。独身という大きな“萌え要素”を失ったことで、俳優への興味が失われるというのはじゅうぶんにありえることだと思う。しかし私はこの傷心を乗り越え、「アラフォー独身俳優」から「アラフォー既婚俳優」になった彼らをこれからも見守り、応援したい。

 なぜなら、「既婚」―――その言葉に私は、「独身」と同じくらいの“萌え”を感じるからである。なにせ、既婚者となった彼らは、女性に置き換えれば「人妻」なのだ。「人妻」となった俳優たちはきっと、今までとは一味違った“萌え”を私たちに感じさせ、悶絶させてくれるに違いない。

 転んだらただでは起きない一人の腐女子として、独身既婚問わず、これからもアラフォー俳優たちに対して欲望を燃やしていきたい所存である。
(文/八十島かける)

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