「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

読者参加型企画はハガキからツイッターへ? 「週刊少年ジャンプ」に見る変化

――発行部数約266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1411_jump51.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年51号(集英社)。

 本日17日に発売された「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年51号の表紙と巻頭カラーは、新連載第一弾『卓上のアゲハ』。本作は、今年30号に同名読み切りが掲載されており、5カ月足らずで連載へとこぎつけた。読み切り掲載時のプロフィールによると、作者の古屋樹は1986年生まれ愛知県出身の新人マンガ家。好きなマンガには、「ジャンプ」で連載されていた『黒子のバスケ』を挙げている。「卓球」をテーマにした本作、スポーツマンガとして『黒子のバスケ』のように人気を獲得できるか? 今後の行く末に期待がかかる。なお、巻末の作者コメントでは『僕のヒーローアカデミア』の作者・堀越耕平が本作へエールを送っており、交流を伺わせた。

 今週の掲載順は、『卓上のアゲハ』に続いて、『暗殺教室』『ONE PIECE』、アニメ化情報と共に『食戟のソーマ』がセンターカラーで登場。その後、『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア』、こちらもセンターカラーで『火ノ丸相撲』と並んでいる。一方、前号で『ヨアケモノ』が終了したことを受け、最後尾は繰り下がって『Sporting Salt』に。その上には順位を落とした『ハイファイクラスタ』が位置することとなった。今号より新連載が始まり競争が激化する中、それぞれの巻き返しに期待したい。

 今月の注目は、今月4日に単行本第一巻が発売された『僕のヒーローアカデミア』。オリコン発表の11月17日付の週間コミックランキングでは、推定売上部数約7万1000部を記録。第1巻の初動としては好調で、今号でも「売れまくりで大増刷!!」とアオリ文がついている。あわせて、公式ツイッター@myheroacademiaでは、重版分が「20日辺りに刷り上がってくる予定」と告知しており、まだまだ部数の伸びが期待ができる。加えて、年末に開催されるイベント「ジャンプフェスタ2015」でのステージ開催が決定との報も。しかし、今号の「ジャンプフェスタ2015のおしらせ」内で『僕のヒーローアカデミア』のステージについての記載はない。また、「ジャンプフェスタ2015」公式ホームページ内「ジャンプスーパーステージ」では、全13ステージのラインナップはすべて発表済みとなっている。本作のステージが果たしてどのような形となるのか? 今後の情報解禁が待たれる。

 同時に、『僕のヒーローアカデミア』では、ツイッターにて「キミの考えた個性」を募集している。ハッシュタグ「#JF15個性」とつけてツイートする形式で、「優秀作は堀越先生がヒーロー化!?」との文言も。”JF15″という表記から、件のステージイベントで利用される可能性も高い。こうした読者参加型企画はこれまでハガキでの募集が主流だったものの、近年ではツイッターの存在感が増している。現在、多くの「ジャンプ」作品ではそれぞれツイッターアカウントが作られている。作品以外にも、「ジャンプフェスタ」@jumpfestaほか、今号では「ジャンプフェスタ」当日の実況レポート企画として「ジャンプコレキテル連合」@jump_kolekitelのツイッターアカウントまでが開設されている。増殖を続ける「ジャンプ」系ツイッターアカウントから、新たな企画が生まれるか? こちらにも注目だ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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