「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」【2014年 秋】

まるで“萌えネタ大喜利”? 単なる美少女ぞろぞろ作品では終わらない『トリニティセブン』【第一話レビュー】

――食欲の秋! スポーツの秋! そしてアニメの秋!! 秋の夜長をさらになが~く熱くする新番組からお気に入りを見つけ出そう! 9~10月より放映開始された2014秋の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【10月7日(火)編】

■『トリニティセブン 
第1話 「魔王候補と第三の選択」

1411_1r_trinity.jpgトリニティセブン公式サイトより。

 KADOKAWA 富士見書房刊行「月刊ドラゴンエイジ」連載のサイトウケンジ・奈央晃徳によるマンガ原作を、錦織博監督とアニメ制作セブン・アークス・ピクチャーズでアニメ化。

 高校生・春日アラタの従姉妹の聖は、世界各地で発生する町が廃墟となる「崩壊現象」に巻き込まれ異空間の彼方に消え去ってしまった。崩壊現象の調査のため派遣された魔道士・浅見リリスに頼み込み、アラタは王立ビブリア学園に入学。魔道士の修業を積み、消えた聖を取り戻す方法を探そうとする。だが、学園には「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」7つの罪を課せられた7人の美少女魔道士たち「トリニティセブン」が君臨していたのだった……。

 今年春の『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』『マケン姫っ!通』に続く「月刊ドラゴンエイジ」発信のアニメ最新作。ということは、肌色多目の男子お楽しみ系ジャンルですね。シリーズ構成担当は『聖痕のクェイサー』などの吉野弘幸さん、監督は『とある魔術の禁書目録』シリーズや『ふたりはミルキィホームズ』を手がけられた錦織博さん。セブン・アークス・ピクチャーズは『魔法少女リリカルなのは』シリーズを担当したことで知られるスタジオ。さあお膳立ては揃った! という雰囲気です。

“爆乳美少女魔道士に命を狙われたけど、なぜかラッキー乳揉み”“学園に入学したら、なぜか男風呂に全裸の美少女”などなど、さすがツボを心得た展開が続く内容。まるで萌えネタ大喜利のようで、このあたりはマンガ原作を手がける美少女ゲームシナリオライター出身のサイトウケンジさんのノリと吉野さんの脚本とがベストマッチングした波動を感じます(笑)。

 確かに第1話としては展開が早く、設定説明も不十分なままキャラ紹介に終始してしまった印象でしたが、スタッフ内にクリーチャーデザインや武器デザイン担当のクリエイターがクレジットされているあたり、単なる美少女ぞろぞろ作品にならないであろうことを伺わせます。原作コミックスでも2巻以降、アラタが魔法を覚えてから展開がグッと面白くなるので、魔法ファンタジーバトルものとしても十分楽しめる王道作品になりそうな予感がしました。

【こんな作品のファンにもオススメ】
七つの大罪』『魔法戦争

(文/出口ナオト)

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