ファンと一緒にお祝いだ！「飛蘭デビュー5周年記念ワンマンライブ-FAYLAND-」レポート

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『東京ESP』『未来日記』『聖痕のクェイサー』など、ハードでアダルティな世界観が魅力のアニメやゲームの主題歌で知られるアニソンシンガー・飛蘭（フェイラン）が、「デビュー5周年記念ワンマンライブ-FAYLAND-」を、10月3日、東京・Zepp Tokyoにて開催した。

　飛蘭といえば、パワフルなボーカルスタイルもさることながら、アニソンシンガーの中では珍しくセクシーさを前面に押し出したキャラクターでも人気を誇る存在だ。今回のライブでも、そんな飛蘭流の魅力全開のステージを展開した。

■鞭片手に熱唱！　セクシー飛蘭

「Are you ready!?」の言葉とともにステージに登場した飛蘭は、まずは2010年にリリースされた1stアルバムのタイトルチューン「Polaris」でライブをスタート。超ポジティブなロックチューンに乗せて、記念すべき一日の幕開けを告げた。平日の開催にもかかわらず、会場に集った多くのファンも力強い合いの手を入れてパーティタイムの始まりを盛り上げる。

「幕が上がって、みんなが見えると涙腺が狂うね（笑）」

　意外と感激屋の飛蘭は、5周年をともに祝ってくれるファンの姿に感動した様子。その喜びを胸に、「最後までよろしく！」と語った飛蘭は、新旧織り交ぜて人気の代表曲を次々と放つ。

　中でもひときわ盛り上がったのは、アニメ『探偵オペラ　ミルキィホームズ』EDテーマ「本能のDOUBT」だ。アニメに登場する女王様チックなライバルキャラ・アルセーヌのごとく、SMショップでマネージャーが買ってきた鞭を振り回しつつ、煽情的な表情をみせる飛蘭。また、アニメ『BLAZBLUE ALTER MEMORY』OPテーマ「BLUE BLAZE」、PSP用ゲーム『機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル／コズミックドライブ』OP「RED decision」と色をテーマにしたアッパーチューンを連続で叩き込むと、フロアのサイリュームも、青、赤とガラリと色が変わる。まさに様々な色に染まり、歌いこなす飛蘭というシンガーを象徴するようなステージが展開された。

■サービス満点のライブ中盤！　ファンと一緒にデュエットも！

　ライブ中盤では、今年3月にリリースしたアコースティック・カバーアルバム『FAYvorite』から、「ルパン三世のテーマ」「エロティカ・セブン」「世界が終わるまでは…」の3曲が披露された。

　ここではゲストコーラスとして、飛蘭が所属する事務所・Sの社長でもあるシンガー・佐藤ひろ美とμの二人が登場。特に飛蘭を発掘し、デビュー前からサポートしてきた佐藤と飛蘭の微笑ましいやりとりに、会場は暖かい空気に包まれる。普段はファンからも「社長」の愛称で慕われている佐藤だが、飛蘭と接している時の彼女は「お母さん」のような優しさと厳しさを感じるのは僕だけだろうか。二人の間の信頼関係を感じさせるMCを経て披露されたアコースティック・ナンバーの数々は、グッと心に迫る名アクトだったと言える。

　お次は、ファンとのデュエット企画コーナーに突入だ。事前に、「飛蘭と一緒にステージでデュエットしよう！」という応募企画が発表され、ファンの間に衝撃をもたらした今回の企画。ステージ上に用意された抽選箱の中から、一人のラッキーガールが選ばれ、晴れてステージ上で飛蘭と「WHITE justice」のデュエットが行われた。

　名前が告げられ、ステージ上に上げられた直後は「嘘！　嘘！」と軽くパニック状態だった女性ファンだが、いざバンドの演奏が始まると、かなり歌い込んでいる感じで見事デュエットを成功！　最後に飛蘭と熱いハグを交わしてステージを後にした。

　彼女にとって、忘れられない思い出になったはずだ。そして、ファン代表である彼女を暖かく応援した、その他のファンの優しさも印象的で、飛蘭とファンのつながりを感じさせるハートフルな企画であった。

 
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