「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

連載完結の『NARUTO-ナルト-』一色に染まった「週刊少年ジャンプ」 次世代を担う作品は…?

――発行部数266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1411_jump50.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年50号(集英社)。

 本日10日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年50号の表紙は『暗殺教室』だが、巻頭カラーは連載15年にして完結を迎えた『NARUTO-ナルト-』(以下、『NARUTO』)が飾った。今号では、巻末の目次コメントがすべて『NARUTO』と作者・岸本斉史に向けてのねぎらいの言葉で占められている。また、『ONE PIECE』の扉絵に『NARUTO』へのメッセージが込められていたり、表紙・センターカラーの『暗殺教室』の扉絵も『NARUTO』を思い起こさせる趣向が伺えた。

『NARUTO』は、一挙2話掲載として、巻頭カラーの699話、そしてセンターオールカラーの700話で幕を閉じた。しかし、「ジャンプ」裏表紙の広告で「ナンバー699.5」(699.5話)と冠された映画『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』が今年12月6日に公開予定。加えて、新編『NARUTO-ナルト-』(仮)の2015年春からの短期集中連載が発表されるなど、『NARUTO』の展開はとどまるところを知らず、まだまだ目が離せなさそうだ。

 今週の掲載順は、『僕のヒーローアカデミア』が『NARUTO』『ONE PIECE』に次ぐ好位置につけた。一方、前号の『三ツ首コンドル』に続き、今号では『ヨアケモノ』も最終回。『NARUTO-ナルト-』が終了したことで、49号、50号で3作品が連載を終了し、次号より3号連続で新連載が始まることに。そんな新連載のラインナップが、巻頭のカラーページにて大々的に発表された。特に大きく取り上げられているのが、原作・榎伸晃、漫画・小畑健の『学糾法廷』。こちらは2015年1号より連載開始となる。あわせて、このページでは「意志を受け継ぐ若武者達も猛る!!」として、『火ノ丸相撲』『食戟のソーマ』『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』『ニセコイ』『僕のヒーローアカデミア』といった既存の連載作品がピックアップされている。これらの並びからは、先の『僕のヒーローアカデミア』や、現在開催中の大相撲九州場所で「ジャンプ」史上初めての懸賞幕に描かれた『火ノ丸相撲』ら、新興作品への期待がうかがい知れるだろう。

 そのほか、『NARUTO』完結記念として電子版の「少年ジャンプ+」では、『NARUTO』が連載を開始した「ジャンプ」1999年43号を11月24日まで無料配信している。前述の小畑健が同じく“漫画”を手がけた『ヒカルの碁』や、実写映画も人気を博している『るろうに剣心-明治剣客浪漫-』の最終回など……15年前の「ジャンプ」を改めて見ると、郷愁を覚えたり、新たな発見があるはず。「ジャンプ」ファンはこちらも欠かさずにチェックしたい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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冨樫先生もねぎらってると思います、多分。

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