篠田麻里子の1日刑務所長の日!

1日所長の篠田麻里子よ、どこにいた!? 年に一度の刑務所文化祭で“刑務所の中”を体験してきた

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 そうそう、屋台も数軒出ていたのだが、売っている物は焼きトウモロコシなどの定番の商品なのに、大行列ができていて、売り切れている店なんかもあった。どうにも、全体的に食べ物に飢えている。

 結局、パンも麦飯も食べられなかったのはかなり残念だったが、目玉企画は残っている。


「プリズンアドベンチャーツアー」である。刑務所内を実際に見学できるという、かなりそそられる企画である。

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 列に並んでしばし待つ。所内は撮影禁止のため、カメラはビニール袋に入れるよう指示がある。同時に入場券が配られているのだが、後ほど回収するとのアナウンスがあった。

「ちなみに入場券をなくした方は、刑務所から出られなくなりますのでご注意ください」

 突然の刑務所ギャグである。
 
「はは……あはは……」とさざなみのような笑いが起こる。

 そしていよいよ所内に入る時が迫ってきた。外側の大きな門が、ガーーーと開く。

「おおー!!」

と歓声が上がる。BGMはかかっていなかったが、かけるとしたらジュラシック・パークのテーマだろうか? 二重扉になっていて外側の扉が閉まった後に、内側の扉が開く。いよいよワクワクドキドキの刑務所内である。

 かなり広い敷地内に巨大で飾り気のない建物が並んでいる。そのひとつ一つが工場であったり、囚人の生活の場である。

 歩いていると、強い既視感に襲われた。まさか前世で見たのか? と思ったが、よく考えると、マンガ『刑務所の中』そのままの光景なのである。刑務所内では撮影はできないし、資料はほとんど出ていない。花輪和一の記憶力のすごさとアウトプットの正確さに、感服した。工場はまったく無駄がなく、とても整頓されている。むしろ、整いすぎていて気持ちが悪い。共産国家の映像を思い出した。

 ただ意外にも、壁には剛力彩芽などアイドルのポスターが貼ってあった。若いお姉ちゃんの写真は目の毒じゃないだろうか? そのほかには展示物はほとんどなかったのだけど、1カ所だけ皆が立ち止まって注視しているコーナーがあった。看守が

「先に進んでください!!」

と言っても、みんななかなか進まない。何が展示してあるのか背伸びをして見てみると、囚人が割れたガラスで作った凶器などが展示してあった。これは確かに見たい。

 ほかには、プラスチック製の歯ブラシの柄を球状に削った物も展示されていた。これは、男性器に入れるために作った物と解説が書いてある。噂ではよく聞くけど、本当にやっている人いたのか。

 アドベンチャーツアーはゆっくり歩いて30分くらいの行程だった。無料のイベントなのに、かなり楽しかった。なかなかない機会なので、来年は是非、足を運んでもらいたい。

 最後に、府中刑務所文化祭の行われた11月3日は、1日刑務所長は篠田麻里子が務めていた。しかし、まごまごしている間に、見逃してしまった。1日って言うくらいなんだから、せめてもうちょっといて欲しかったかな。
(文/村田らむ)

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