ゆりんは親子揃って、元AKB48・大島優子のファンで、彼女のような笑顔ができるアイドルになりたいと憧れているそうだ。友だちからは、アイドルオーディションを受けることを冗談でからかわれたりしているそうだが、両親は今しかできないことをしてみなさいと、背中を押してくれているという。ただ、歌やダンスなどの経験はまったくなくないらしい。
個人的に興味深かったのは、この初対面の2人が、練習中に仲良く話していたことだ。どうやら、好きなアニメ作品などで趣味が合ったらしい。普通なら、自分以外のオーディション参加者はライバルになるはずだが……。「負けたくない」といった、ギスギスした気持ちはないのだろうか?
2人にそんな疑問をぶつけてみると、「ほかのオーディションでは、参加者同士はあまりしゃべらないですよね。まったく雰囲気が違います」とりん。ゆりんも「少人数のせいか、ほかの参加者との距離が近いので、ギスギスした雰囲気がなくて、(オーディションが)受けやすいです。ほかの参加者の方と話ができると緊張もなくなるので」と、ほかのオーディションとの雰囲気の違いを話す。
こうしたアットホームな環境が生まれるのは、秋葉原ならではの空気感があるからなのかもしれない。そして、こうしたオーディションの雰囲気は、まさに“人を元気にしたい”というダイコクプロダクションの思いが、体現されているかのようだ。
しかし、互いの距離が近いからこそ、逆に相手の“すごさ”も見えてしまう。「私はもう息切れしてしまっているのですが、彼女(りん)は何回も踊っているのに涼しい顔をしているのはすごい」とゆりん。りんも、「(ゆりんは)アイドルになりたいという気持ちをアピールしているのを感じます。私にはあまりないので。笑顔を心がけているところもいいですよね」と答える。また2人は、舞台慣れしているアキドラのカフェスタッフからの参加者についても、差を感じていたが、今の自分たちがどんなに頑張ってもその差は埋められないので、今できることをオーディションでみせたいと、前向きに意気込みを語った。
■ファンは“見た目”、審査員は“アイドルになりたい気持ち”を重視!?
そして迎えた公開オーディション。会場には、練習中にゆりんに声をかけていた客たちの姿もあった。ゆりんが登場すると、「かわいい!」と歓声が上がる。やはりファンからしてみれば、“見た目”は重要のようだ。「ゆりんちゃんが優勝」「ゆりんちゃんを合格させよう」と会場も盛り上がりをみせていた。果たして、結果は………?
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