『進撃の巨人』創作の原点は大分県に! 作者・諫山創の“里帰り”イベントに県内外から2500人が“進撃”【前編】

■「おとなしいけど目立ってた」“進撃の同級生”が語る諌山創

1411_shingeki_sato1_4.jpg恩師であるロバート・ワトソンさんを司会に、諌山さんと各同級生。

 その後、諌山さんの恩師である英語教師のロバート・ワトソンさんを司会に、地元の同級生3人とのトークが行われた。同級生3人について、諌山さんは「ここにいる3人は、田舎の町なので大体、保育園とか小学校とか中学校とか、全部同じクラスでした。『地元でトークイベントをやるなら、せっかくだから“進撃の同級生”ということで呼んだらどうか』と軽い気持ちで言ったら、こういうことになってしまいました」と経緯を説明した。

 ワトソンさんは「諌山先生と呼ばねばなりませんが、創(はじめ)君と呼びます」と前置いた上で、「(私は)創君が3歳の時に大山町に来ました。それから25年がたちまして、(創君には)いろんな印象がありますけども、小学生の時の夏休みの工作は上手とかじゃなくて、とっても発想が面白かったです。それから中学生になって英語の指導もやりましたら、みんなが英語を一生懸命やってるところに、1人だけ本の周り(余白)に絵を描いてたんです。『もっと英語を勉強せんかい!』と言わなきゃいけない立場なんですけど、絵が上手なのであまり怒れなかったんですね。成人式でパーティーをやった時に『マンガの賞をもらったよ!』と報告をいただいて、それから8年間。こうやって会うのは成人式以来なので、今日はとてもうれしいです」と感慨深げだった。

1411_shingeki_sato1_5.jpgイベントの様子をうかがう超大型巨人。

 諌山さんは、3人の同級生からは、ハンジ・ゾエやライナー・ブラウンなど、登場キャラクターの一部ヒントを得ているという。そんな彼らとは「小学生の時には小学生が読むマンガじゃなくて青年向けマンガを読んでいて、その話をされてもついていけなかった」「中学校の頃は卓球部に所属していたが、文化部と言われていて、バスケ部とか剣道部とかスクールカースト上位の人たちから虐げられていた」「おとなしいけど目立ってた」といった昔話に花を咲かせた。このほか、中学の時には学校教育の一環で、ワトソンさんの引率によりアメリカのアイダホ州に行ったというエピソードも。

 最後にワトソンさんは「8月にアメリカに帰った時、アニメ専用局のケーブルテレビをつけると、ちょうど『進撃の巨人』が放送されてました。創君がこういう作品を作ること自体に驚きはありませんでしたが、自分の故郷でテレビを見て、遠くの大山町で小さい時から知ってる創君の作品が出てるということで、こんなに全世界で有名になるとは誰も思わなかったです」と改めて述懐。そして『進撃の巨人』の連載と絡めて「世界の問題を1人で解決しなくていいから、それもみなさんで楽しく考える材料になればうれしいです」とトークを締めた。

(取材・文/真狩祐志)

■豊後・大山ひびきの郷
http://www.hibikinosato.co.jp/?p=2428

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