『進撃の巨人』創作の原点は大分県に! 作者・諫山創の“里帰り”イベントに県内外から2500人が“進撃”【前編】

 大山川が貫く山間の静かな町が歓声に包まれた。11月1日、大分県日田市大山町で開催された「進撃の里帰り」。『進撃の巨人』のマンガ原作者である諫山創さんの故郷で行われたこのファン交流イベントには、北海道、東京、愛知などから約2500人のファンが“進撃”。諫山さんにとって、まさに“里帰り”なイベントとなった。

 大山町は、2002年にサッカー・ワールドカップでカメルーンチームのキャンプ地として有名になった中津江村など、計5町村の1つとして2005年に日田市に編入された。同町は以前“進撃ルート”として記事にしたように(参照)、日田市街から阿蘇に抜ける国道212号線沿いにある。「進撃の里帰り」実行委員会には諫山さんの父親も参加し、町ぐるみでこの日を迎えるべく準備を進めてきた。

 当日、午前中は陽が射していたものの、天気は午後から徐々に下り坂。諌山さんは終始、来場者を気遣っていた。イベント前日の10月31日には、第27回東京国際映画祭で『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』(11月22日公開)の先行上映と舞台挨拶に登壇していたが、その疲れを見せることなくイベントを進行していた。

1411_shingeki_sato1_1.jpg挨拶する『進撃の巨人』マンガ原作者・諫山創さん。

 トークイベントの冒頭では、諌山さんの母校・県立日田林工高校の吹奏楽部が『進撃の巨人』主題歌「紅蓮の弓矢」を演奏、「調査兵団」に扮したスタッフが馬で現れるなどの趣向で盛り上げた。諌山さんは「遠くから来たファンの人もいますが、今回は地元のアピールとか、『進撃の巨人』を知らないおじいちゃんおばあちゃんとか『人を食うって何?』って人もお越しですので、そういった方々に向けて(アピールを)頑張っていきたいと思います。開始と同時に雨が降っちゃったんですけど、楽しんでいただけたらと思うので、よろしくお願いします」と挨拶した。

1411_shingeki_sato1_2.jpg会場の豊後・大山ひびきの郷。“ウォール・オオヤマ”の雰囲気を味わえる。

 自身のブログでも“創作の原点”と明かしている、出身の大山町。諌山さんは「準備がバタバタしてまして考えてなかったんですけど、見ての通り極端な盆地でして山に囲まれてます。これが原風景で、この景色を当たり前として生まれ育ったんですが、テレビなどを通して『どうやら世界は広いらしい』と知って、閉鎖的な壁の中にいるなといった気持ちはありました」と、多感な時期を述懐した。

 また諌山さんは「地元が過疎化で寂しいことになってるので盛り上げたいなって思ってました。まだ僕が生まれた時は(大山町の人口は)4000人はいて、小学校は1クラス40人、中学はそれが2クラスあって……とかだったんですけど、それが今年生まれた子供は6人とかなので、なんとか元気を取り戻せたらな」と、今回のイベント開催の契機についても触れた。

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