「ユーたち、ミーとつき合っちゃおうぜ~」幼児に“真実の愛”を見せつけた『トッキュウジャー』第34駅

 これまで腐った目線での恋愛話が多かった(いや、そういう目で見るこっちに問題あるのはわかってます)『トッキュウジャー』ですが、今回はどストレートなラブコメ回。なにせミオ主役で、明がニセの恋人になって、トカッチがドキドキハラハラ。ほーら、ラブストーリーの王道路線じゃないですか……そんな風に思っていた時期が俺にもありました。やっぱり大和屋暁さんの脚本はおっかねぇ。

 まず、開始から一分ほどで「ユーたち、ミーとつき合っちゃおうぜ~」とビリヤードのキューで男の人のお尻を文字通り突いちゃうビリヤードシャドーが登場。この時点でネットでは「つき合うって、そういう意味かよ!」「メタファーってレベルじゃねーぞ」「ジャニーズさん?」と、「うほっ、いい男」な展開を予想する意見が多数。嫌がる表参道さんを四つんばいにして、ビリヤードシャドーが「と言っても、一方的に突くだけなんだけどな」とつぶやくくだりでは、子供たちの無邪気な笑い顔を前に気まずい思いをしてしまった親御さんたちもいらっしゃったみたいです。

「あなたは僕を救ってくれた。だから僕はその恩に愛で応えます……ジュテーム」

 戸惑うミオの気持ちを一切気にせず、「大丈夫、悪いようにはしないから」と追いかけまわす表参道。このあたり、ミオたちの中身が子どもなことを思い出しながら見ると、ちょっとしたホラー映画より身の毛がよだつような感覚が。さすが『トッキュウジャー』、このご時勢に色んな意味で挑戦的な展開です。

 そしてミオが明を彼氏だと言い張るシーンでは、表参道が明に宣戦布告している奥で「もう止めて。トカッチのライフはゼロよ」とばかりに卒倒してライト(演:志尊淳)たちに運ばれるトカッチ。愛について、表参道がギレン・ザビばりの大演説をぶちあげる最中のミオのリアクションなど、今回『裸の銃を持つ男』シリーズ並みのギャグの密度です。

 ワゴンさんが考えた、それでもへこたれない表参道をあきらめさせる唯一の方法は、デートしてデレさせる……じゃなかった、ミオと明の熱々デートを見せつけること! それでもデート経験の皆無な二人のため(小学生と怪人なんで当たり前ですが)、カグラとワゴン、そして複雑な思いのトカッチがこっそり監視することに。しかしこの期に及んで“NTR”属性の開発とは、番組が終わる頃のトカッチがどんな癖の持ち主になっているのか、ちょっと心配&大いに期待です。

 見せつけデートの一発目は、定番二人でお茶を。ということで、やって来ました喫茶店。ところが、ここで「お茶」と聞いた明が、ものすごい勢いで抹茶を立てるダイナミック茶道を披露。「なんで、そんなことばっかり知ってるのよ」と、ミオにツッコまれるリサーチ能力を発揮しました。続いてワゴンさんの指示に従い、手をつないでラブラブ散歩にベンチで密着。「明くーん、激しく肩を抱いちゃって」とか、何気にほっちゃんファン得な台詞多いですな、今回。あまりのミオのぎこちなさに「あれはどう見ても恋人というより友達未満」という表参道の疑念を晴らすため、明がミオに結婚指輪を棒読み丸出しでプレゼント。

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