『黒子のバスケ』の悪夢再来との危惧も…小嶋ララ子サイン会が脅迫により中止

「アニメイトガールズフェスティバル2014」(以下、AGF2014)にて11月9日に行われる予定だったマンガ家・小嶋ララ子氏の『星くずドロップ』1巻発売記念サイン会が「編集部宛てに悪質な妨害の予告」により中止となることを、同作を連載する講談社の「ARIA」編集部が告知している。

 AGFは同実行委員会が主催するイベントで、今年で5年目。「乙女ゲーム、アニメ、BLコミック、ホビー、コスプレなど、すべてのジャンルが集結した乙女のための大型イベント」として、11月8日・9日の二日間にわたって、開催される予定だ。AGF側は当初「昨今のイベント事情を鑑みまして、AGF2014では各エリアの入口にて【手荷物検査】を実施させていただきます」との告知を行い、実施の方向を探っていたようだが、最終的に中止の判断に至ったと見られている。

 サイン会中止の経緯について、AGF事務局に取材を申し込んだが「サイトに載っているもの以上はお答えができない。それ以上の回答については、講談社にお問い合わせください」との回答であった。そこで、講談社に問い合わせたところ「警察が捜査を行っている段階なので、お答えすることができない」(講談社広報室)とのことであった。

 小嶋氏に対しては、昨年11月にも有隣堂横浜駅西口コミック王国店に脅迫状が届き、予定されていたサイン会が中止となっている。こうした経緯から同一犯による犯行との見方もある。

 脅迫によりイベントや企画が中止に追い込まれる事例としては、昨年犯人が逮捕され有罪判決を受けた、『黒子のバスケ』(集英社)に対する脅迫事件が記憶に新しい。この事件をめぐっては、犯人逮捕前から相次ぐイベントの中止に対して、悪意を持った者が手紙一枚で騒動を起こせる前例を作ってしまったという危惧が多くの関係者から寄せられていた。その危惧がいよいよ現実になろうとしているようだ。
(取材・文/昼間 たかし)

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