姫乃たまの耳の痛い話 第14回

「私処女なんです」憧れのアイドルの純潔を信じて恋愛スキャンダルに狂ってしまった地下アイドルの悲哀

2014.10.26

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛〜い”業界事情をレポートします。

女の子のほうが複雑なことも……

アイドルに恋愛スキャンダルが発覚した時、熱心なファンほど意外とのんびりしています。アイドルに疎い方なら、ネットの荒れ具合を見ながら、実際の会場で血祭りにあげられているアイドルと、発狂するファンを想像するかもしれません。しかし、これが意外とのんびりしているのです。

 アイドルとファンも、人と人です。ライブに行って応援している間に芽生えるのは、恋心だけではないようです。有名になってほしい、幸せになってほしいなどの願望は、時に恋心を超えます。

 私も実際のアイドル現場を覗くまで、ファンはみんなアイドルと付き合うことが最終目標なのだと思っていました。いま、地下アイドルとして活動していてなんとなく感じているのは、“コアなファンほど私の恋愛に肯定的”だなあということです。反対に、敏感に反応するのは、あまり現場には来ない方やネットでしか接点のない方です。

知れば知るほど、私が恋愛ひとつできなさそうな売れない地下アイドルだからでしょうか……。

いやいや、そんなことはありません(と、信じたい)。有名アイドルの恋愛に関してだって、熱心なファンほどのんびりしているのは同じようです。まあ、これが女の子のファンになるとまた少し反応が違ってくるのですが、上述したようにファンである以前に、「人」ですから。年齢や性別に関わらず、恋愛スキャンダルに抱く思いは人それぞれです。

 そして先日、本当に「人それぞれだなあ」と思わずにいられないファンと出会いました。それがアイドル好き地下アイドルです。

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