【実録・アイドルライブの舞台裏】リハーサルも全力だった!!　仮面女子の2ndワンマンライブにかける情熱

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髪を結ってもらう森カノンと、彼女のヘアメイクになった川村虹花（アリス十番）。

　実は、仮面女子のワンマンライブには、マッサージルームが特設される。アイドルのライブの楽屋に、整体師がいるのも珍しい。それだけ、仮面女子のパフォーマンスは、ほかのアイドルよりも激しいのだ。メンバーの楽屋を出て部屋を覗くと、マッサージを受ける澤田リサ（スチームガールズ）がいた。「腰が今、一番痛くて……。ヘッドバンギングをすると結構来ちゃうので、気をつけています。意外と『夏だね☆』が辛いですね。ずっとぴょんぴょん飛び跳ねて体力を使うので（笑）。最年少メンバーですが、もうこの感じなので、体を大切にしたいです。最近はお風呂上がりのストレッチにハマってます」と苦労を語ってくれた。

　だいたい話は聞けたかなと、廊下を歩いていると、月村麗華が忙しそうに前を通った。ややはり、彼女には話を聞きたい！ 忙しそうだったが、構わず声をかけてみる。仕事中に呼び止めても、すぐにコメントと撮影に応じてくれるところは、さすが元アイドル。髪の毛を切った理由と聞くと、「ずっと切りたかったのですが、ユニットにいる時は制限があってダメだったんです。でも、今は自由になったので切って染めました（笑）」と教えてくれた。

☆月村麗華（元アリス十番／マネージャー）　コメント
　ひとつのライブにどれくらいの人が携わり、どれだけの期間がかかるのか、マネージャーになってから見えたものがたくさんありました。前回のライブでは、メンバーはゲネプロですらボロボロで、ライブをするだけで精一杯だったのですが、今回はスムーズにいったようで、メンバーにもライブを楽しむ余裕が見られました。私自身はあまり変わっていない気もしますが、ライブが成功して欲しいという気持ちが、前回よりも高まって、メンバーがうれしいと私もうれしいし、メンバーが悲しいと私も悲しいという、親心みたいな気持ちが出てきましたね。

　そうこうしているうちに、あっという間に本番が迫る。ステージの裏に続々と集まるメンバーたち。アイドルライブではおなじみ（？）のライブ本番直前の円陣が組まれる。「『妄想日記』まで成功したら、ライブが成功したようなもんだから（笑）」と桜のどか。「今回、めっちゃ頑張ったから、今日は思いっきり楽しみましょう！ 仮面女子、いくぞー！」とかけ声をかける。やれることはすべてやってきたという自信の現れか、メンバーの顔は生き生きとして、キラキラと輝いていた。

　そして、ライブ終了後、ライブの興奮と感動が覚めやらぬままのメンバーたちが楽屋へ戻ってきた。みんな、満足そうな満面の笑みを浮かべている。だが、余韻に浸っている暇はない。汗を拭いたら、今度はすぐに物販だ。アイドルのライブは忙しい。一瞬の合間を縫って、桜のどかにライブの感想を聞いた。

☆桜のどか（仮面女子／アリス十番 リーダー）　終演後コメント
　思い描いていた以上の最高のライブで、ソールドアウトは惜しくもできませんでしたが、リベンジは絶対果たせたと思います。ファンのみんながすごく盛り上げてくれて、思ったよりもライブが楽し過ぎて、「もう、次のブロック？」と一瞬のように感じたライブでした。アンコールで、最後に話をさせてもらいましたが、直前まで何も考えていなかったんです。でも、ステージに出た瞬間、頭の中に言いたいことが出てきて、その言葉をみんなが一人ひとり真剣に聞いてくださったので、本当にうれしかったです。アンコールの、「夏だね☆」の景色は忘れられないです。前回ではあり得なかったし、デビュー当時では考えられないステージでした。この景色を見られたのは、私たちが地道にこつこつと頑張ってきたことと、ファンの応援のおかげですね。

☆☆☆☆☆
　今回のライブの構成やステージングはメンバーで決め、自分たちで作るステージという意識があったと話してくれた、仮面女子リーダーの桜のどか。リハーサルやメンバーの思いを取材し、メンバーの本気でやり抜こうとする姿勢や同じ目標に向かって歩んでいく団結力を、確かに感じることができた。

　本当に、前回のワンマンライブでは、ここまで一生懸命、細かいところまでリハーサルをしていなかったので、彼女たちが2ndワンマンライブにかけていた強い思いを改めて知った次第だ。彼女たちが下した「リベンジできた」という結論は、ライブ本編のステージが良かったからというだけではなく、それまでの努力の過程を含めて、悔いなくできたからなのだろう。さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブまで、あと約1年。さらなる彼女たちの成長を見守っていきたい。
（取材・文／桜井飛鳥）

 
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